8年ぶり『コワすぎ!』に白石晃士監督「ちょっと異世界」大迫茂生「いつバットを握れるのか」

8年ぶりの新作公開となった大迫は「いつバットを握れるのかなって」

『カメラを止めるな!』と同じロケ地で撮影した理由を白石監督が「『カメ止め』のことを意識していたわけではなくて、ロケハンをしていた候補の中で制作の都合と見栄えが一番いいのを選んだらあそこにならざるを得なかった。同じになっちゃうけど、まぁいいんじゃないですか」と説明すると、大迫は「夏の終わりということで蚊が多かったですね」とボヤいた。

 現在、過去のシリーズ作を一挙配信中の「コワすぎ」シリーズ。それぞれのおすすめ作品は久保山が「私は劇場版ですね。2番がFILE-02の『震える幽霊』、3番が最終章で(田代の)指が……」、大迫が「僕は『震える幽霊』が一番好きで、2位が最終章、3位が口裂け女。この3本はロケ地が街の中で、街って生活に密着しているので怖くないですか?」。

 白石監督は「1位が『トイレの花子さん』、2位が劇場版、3位が『超コワすぎ!』FILE-02の蛇女。花子さんは作り手として表現の一線を超えることができて、自分で見ても内容が頭に入ってこない感じになっちゃった(笑)。劇場版はいろんなものがかみ合ってハードな感じなのと、工藤の熱さがしっかり描けたのでグッとくるものがあった。蛇女はアナログなホラー表現が結構うまくいったのと、気持ち悪いおじさんのラブストーリーを描けたところが自分としては “いけたな” と」と語り、会場のファンを喜ばせた。

 最後に、白石監督は「皆さんの期待に応えられる映画になっているといいと思うんですが、途中からジェットコースターに乗ったような気分で楽しんでください。もしご気分が悪くなって退出される方がいたら、スッと足を引っ込めてご協力いただければ」とアピールした。映画『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』は9月8日より公開。

「8年ぶりの新作をずっと覚えていてくださってうれしい」と喜ぶ久保山