WiL共同創業者・松本真尚氏が講演「AIを活用しながら自分のやりたいことを仕事にしていく時代に考えるべきこと」

撮影・蔦野裕

 第2部は「ビジネスモデルナビゲーターを用いたビジネスモデル構築実践」のグループワーク。6つのグループに分かれ「ポストコロナのビジネスモデル」を題材に「対象顧客は誰か?」「顧客にもたらす価値は何か?」「なぜ利益を生むことができるのか」といったナビゲートに照らし合わせつつ、ビジネスアイデアを創出する。

 アイデア出しの後、各チームが2分間でアイデアを発表。「マスクを外すようになり、ヒゲのそり残しや荒れなどが気になる人のための、消毒液のようにトイレで気軽に使えるメンズクリームの提供サービス」「リモート化で逆に休み時間がとれないなど、パフォーマンス低下をデバイスを通してAIがチェックするサービス」など、さまざまなアイデアに松本氏も鋭いフィードバックを返し、参加者も短い時間で生み出したビジネスアイデアをブラッシュアップしていた。

 最後に早稲田大学理工学術院の野中朋美教授が「好きなことや興味のあることを見つけるのはなかなか難しいこと。ゲームや遊びが好きと言っても本当にとことん追求できるか。もしかしたら、与えられた仕事をきっかけに出会うこともあるかもしれない。また、仲間探しについても、5年後10年後に思わぬ人と仲間になるかもしれない。今日のような場でも、できる限りたくさんの人と絆を深めていただければ」とアドバイスを送った。

 さらにこの日は、一木広治氏(株式会社ヘッドライン 社長/ピースコミュニケーション財団 代表理事)がパーソナリティを務めるラジオ番組「JAPAN MOVE UP」の公開収録を実施。ゲストとして参加した松本氏は「1995年に、インターネットに人生をフルベットするべきだと思った。ITの巨人たちに日本人が勝てる気はしなかったが、モバイルインターネットであれば1位になる可能性があると思い、同じ思いを持った仲間が集まった。同様に、AIを脅威という人もいるが、同時に新たなチャンスにもなる」と起業を決意した思いを振り返り、今後の目標として「起業を文化にする。今日本は、起業に注目が集まっているが、これがブームで終わってしまっては大変。起業が日本の文化にならないといけないと思う。和を以て貴しとなす日本が、起業の文化を世界に発信できれば世界のリスペクトを得られる国になるはず」と語った。

 

 

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