東京スカイツリータウンは防災タワーだった!地震の揺れを減らす心柱や区内を見守るカメラも
墨田区押上の複合商業施設「東京スカイツリータウン」にて、関東大震災100年を前に防災機能の施設が報道陣に公開された。
地上260m地点の墨田区高所防災カメラ。火災の発生や水難事故の際に映像を提供する
関東大震災で大きな被害を受けた墨田区では旧本所区の9割余りが焼失。約4万8000人の焼死者が出るなど、東京市全体の犠牲者の約8割に達する惨状となった。また、東京スカイツリー建設中には東日本大震災で震度5強の揺れに見舞われたが、その耐震性によって大きな損害に至らず建設が進められ、震災から7日後に高さ634mに到達している。
展望台という観光施設だけでなく、電波塔として災害時に災害情報を発信し続ける施設でもある同所では、施設内にさまざまな防災機能を完備。耐震設計は建築基準法の想定枠を超える直下型地震でも、耐風設計では高さ634mの平均風速83m/s、最大瞬間風速約100m/sでも倒壊・崩壊しない性能を確保している。