東京スカイツリータウンは防災タワーだった!地震の揺れを減らす心柱や区内を見守るカメラも

地下1階から見上げた東京スカイツリーの心柱。鉄骨造のタワーにロックして支えている

 ツリーの中心部には心柱と呼ばれる鉄筋コンクリート造の円筒があり、心柱と鉄骨造のタワーが構造的に分離していることで、タワー全体の揺れを相殺する制振システムを採用。地震の際のタワーの揺れを最大50%、強風時には約30%低減することができる。地上445mにある展望台の備蓄品倉庫では、地震などでエレベーターが停止した際、避難階段での避難が困難な人が展望台に待機することを想定。6カ所の備蓄品倉庫で食料・水・毛布・懐中電灯など100人分を備蓄している。

 地上260m地点には墨田区の高所防災カメラを2台設置。区内のほぼ全域を見渡すことができ、映像は区役所内や東京消防庁などに提供する。スカイツリータウン内には墨田区の危機管理ベースと防災備蓄倉庫を設置。墨田区庁舎が被災した際に災害対策本部として運用できるスペースと、帰宅困難者向けの食料や水、毛布、仮設トイレなど約3000人分を蓄えている。