UFC初参戦の中村倫也「世界に大きく取り上げられて発信される一発目なので、大きな衝撃を残したい」【UFC】

「UFC Fight Night: Holloway vs. Korean Zombie」(8月26日、シンガポール・インドアスタジアム)に出場する中村倫也(日本/フリー)のコメントが8月23日、U-NEXTを通じて届いた。中村は今回がUFC初参戦でファーニー・ガルシア(米国)とバンタム級5分3Rで対戦する。

UFCデビュー戦に臨む中村倫也(©U-NEXT)

ファーニー・ガルシアとバンタム級5分3Rで対戦

 シンガポールに到着したのは?
「8月21日の夜です(試合は26日)」

 雰囲気はいかがですか?
「去年1回『ROAD TO UFC』(以下RTU)で経験していて、会場も同じっていうことなので、ちょっと慣れはあるのかなっていう感じですね。あとUFCのこういうイベントの前の準備とかも3回やってるんで、慣れてきたなあっていう感じです。いちいちアガることもなく」

 中村選手は現在所属がフリーということですが、今回のセコンド陣は?
「髙谷裕之さんと、レスリングを一緒にやっている河名マスト、あとは後輩の鈴木崇矢ですね」

 ところで今回は山本アーセン選手は帯同せずですか?
「アーセンも試合があるということで、一回“今回はお互いのために集中しよう”ということです」

 みなさんそれぞれが具体的にどんな形で支えになってくれていますか?
「髙谷さんは、後ろについてくれていると、自分的には(敬礼して)“ボス! 死にに行ってきます!”みたいな、特攻隊みたいな気分になれるし、それは多分、髙谷さんが現役を通して本当に死に物狂いでやってきたからそういう雰囲気が出てるから、自分もそういう気分になれるんだと思うし、やっぱり髙谷さんは、技術とか戦術面もそうですけど、そういうあの人の格闘技もそうであるし、彼の存在っていうのも僕にとってすごく大きいです。マストはもうずっと小学校の時から試合して、大学から7年間一緒に生活して、練習してきたので、僕のことをよく知ってるし、落ち着かせてくれる存在っていうのでお願いしています。で、鈴木君は僕の後輩として、今後UFCに出て行く選手だと思うので“見ておきなよ”と」

 その場の空気を吸っていることは選手の今後のために役に立つ部分が多いですか? 知っていると知らないでは、違うでしょうか。
「あ、絶対的に違うと思います。はい、頭で理解するのと体は別だと思っているので。頭で分かっていても体が初めてのことで震えちゃったりする。それも頭で震えているんだろうと思うかもしれないけど、違うんです、全く別物なので体験するっていうのは本当に大事だと思います」

 その点で、UFCを目指す選手としてはRTUに出場することはトーナメントを勝ち上がらなくてはいけないという大変さがある一方で、優勝するまで3回UFCのオクタゴンに立つことができる。それも、今回メインイベントに出場するにあたって違いがありますよね。
「全然違います。マジで(RTUを)“やっといてよかったな”と思います。ケージのサイズも違うし、やっぱり一発目は“すごい広い!”と思って、その“すごい広い”の気持ちのまま準決勝に行ったら“あれ? 思ってたより小さいぞ”という気分になったり。そういうサイズ感に慣れていけたし、結構UFCって、レフェリーが入ってくるとすぐ始まるんです。“わ! もう始まった!”みたいなのも1回戦ではあったし。“あれ!? もう3回ぐらい四股踏みたかったのに!”みたいなこともありましたし(笑)。その辺の準備とかも全部できて、よかったですね」

 では、今回のデビュー戦はベストバージョンの倫也選手が見られそうですね!
「お客さんに重心浮かされちゃうかもしれないですけどね……(笑)。会場着いちゃったら未知の世界待ってますよね? ハハハ!(笑)どれくらいお客さん入りますかね?」

 フルキャパで1万5000人だそうです。
「おおお(笑)。まあでも、その辺もちゃんと、難しいですけどシミュレーションして、心がざわつくことがないように当日は仕上げていこうと思ってます」

 デビュー戦であり、初めて有観客の試合となります。
「去年の1回戦が同じ会場で、200〜300人くらいは人がいたと思いますが、相手がインドネシアの選手(ググン・グスマン)だったので、みんな向こう寄りだったんですよ。で、向こうが出すパンチとかに“うわー!”とか声を出していて。その人数でも“あ、沸くんだ!?”と。そっちにちょっと意識を持っていかれてしまって。だから、いないほうがやりやすいのかな?と思いますけど(笑)、そんなことは言っていられないので、慣れるためにも今回一発目で、いいテストになると思っています」

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