UFC初勝利を目指す木下憂朔「負けてちょっと考えた。今回のテーマは“アグレッシブに行くけど行き過ぎない”」【UFC】
相手は顔が普通に男前
駆け引きをやっていけるようにするため、どんなふうに練習に取り組んできましたか?
「普段の練習から、自分のテーマを持っていこうと。“今日はこれをクリアする”。で、それをステップアップさせていって、スパーリングの時に誰が相手であっても、その“自分のやること”を実行する、ということです。よく堀口(恭司)選手が“ロボットみたいな奴が強い”というようなことを言っていたじゃないですか。それがちょっと分かった気がするかなという感じです」
では逆に、それまでの自分を振り返って今どう思いますか?
「やっぱりこう、気持ちのままに前に出て……という感じで“KOしてやる!”みたいな感じだったんですけど、負けてちょっと考えなあかんよなって思ったんですよね」
それで考えを改めながら練習をしてきて、今、自分が自信をつけていることは?
「打撃はやっぱりもともと自信があったんですけど、さらに自分のメンタルをコントロールして戦っていこうと思ってスパーリングをして“あ、全然大丈夫やな”と。それが自信になりました」
今回対戦するビリー・ゴフ選手の印象は?
「今回がUFCデビュー戦で、僕と同じ『デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズ(以下『DWCS』)』から出てきた、タフでアグレッシブな、男前って感じですね」
“男前”というのはファイターとしての佇まいがですか?
「いや、顔が普通に男前やなと思って」
同じ「DWCS」出身というのは意識しますか?
「いや、特にそれはなくて。誰が相手でも勝たないといけないというのは一緒なので、あまり気にはしていないです」
先ほどのお話を踏まえて、今回はフィニッシュを狙いに行く!というよりは堅実に勝ち星を取りに行くイメージなのですか?
「いや、そういうわけではないですけど、今まではもう“1秒でも早く倒してやる!”みたいな感じでしたが、そうじゃなくてフルラウンド戦うつもりで、一瞬でもすきがあったら倒せるように“アグレッシブに行くけど行き過ぎない”というのがテーマです」