アーティスト田村大が語る「夢を実現する素晴らしさ」久原小学校『夏休みドキドキ学校』
似顔絵アーティストとしての歩みを語る田村と真剣に聞く子どもたち
高校ではバスケットボールのインターハイに出場。大学までバスケが中心の生活であったものの、アキレス腱の断裂を機にスポーツの道を断念した。これから先のことを考えた時、小学校時代に落書きが得意だったことを思い出し、絵描きの道を志す。
「何とかひとつ、アーティストとしての結果を出してみたかったんです」という思いでISCAカリカチュア(似顔絵)世界大会に参加。大会では72時間描きっぱなしの3日間を過ごし、300人以上の参加者の中で見事優勝を果たす。2016年、33歳での出来事だった。
「大会前は、朝から晩まで街中の人たちの似顔絵を描いていました。当時は1日60人くらい描いていたと思います。これまでに描いた似顔絵は3万人を超えます」
参加した子どもから「人の絵をうまく描く時にはどうすればいいですか?」と質問されると、「みんな似顔絵って描いたことはある? 難しいよね。でも、相手の顔を見たらまず図形で特徴を捉えて、それを強調してみるのが大事。例えば、この人は丸顔だなーと思ったら、思い切って大きく丸を描いて下書きを始めちゃう。最初から細かく描こうとすると進まないから、まずは大胆に大きさと形を決める」とアドバイスした。