アーティスト田村大が語る「夢を実現する素晴らしさ」久原小学校『夏休みドキドキ学校』
ワークショップでは参加者全員に1枚の紙が配られ、各々が自由に好きな絵を描いていく
次はワークショップ。全員に1枚の紙が配られ、各々が自由に好きな絵を描いていく。「描きたいものを決めたら、まずは大きく下書きをしてみよう」と田村。一人で黙々と好きなキャラクターを描く子、3人で集まり「ここの鼻、変じゃない?」と会話しながら進める子、「もっと大きく描かないと!」という田村さんのアドバイスを忠実に守って懸命に描く子など、それぞれが思い思いにペンを走らせた。田村さんは「人の顔を描く時、色はいくつ使うんですか?」「影はどうすればうまく描けますか?」という質問にも優しく丁寧に答える。終わりが近づくと「えー! もうちょっと!」と手でバツ印を出す子どもいたほど、全員が夢中になって取り組んでいた。
最後に、イベントのテーマでもある「夢を実現する素晴らしさ」にちなんで、田村が夢を実現させたエピソードを語った。一度は志した夢を諦め、別の道に飛び込んだ決断には勇気がいったはず。絵の道に進もうと決意できたのはなぜか。
「自分がやりたいことをしたかったんです。絵を描くことは昔から好きだったので、今までバスケに費やしていた時間を全て絵に使おうと思いました。ゼロからのスタート。専門学校では、周りの生徒はずっと絵を描いていた人たちばかり。普通ならネガティブな気持ちになってしまうけど、やるならプロになりたいと強く思っていたので、その状況も逆に嬉しかったですね」