Vol.57 RYOJI(WOLF HOWL HARMONY)インタビューシリーズ〈 LDH バトン ~夢~ i CONZ 第二章特集〉
EXILE、三代目 J SOUL BROTHERSらが所属するLDH JAPANは、音楽やダンスだけでなく、 映画や芝居、アパレルや飲食など、さまざまなプロジェクトを通じて「Love, Dream, Happiness」のメッセージを届けています。【LDH バトン】では、LDHに所属するアーティスト やタレント、アスリートたちに、Dream(夢)について聞いていきます。
今回登場するのは、8月23日にシングル『Sweet Rain』をリリースしデビューを果たした、WOLF HOWL HARMONY(WHH)のRYOJIさん。リーダーとしてウルフを引っ張るRYOJIさんは自分自身の夢をどのように叶えてきたのでしょうか?
なりたかったのは、プロサッカー選手か消防士
―― 子どもの頃の夢を教えてください。
サッカー少年で、プロになってみたいと思っていました。それと同じくらい消防士になりたかったです。幼稚園とか保育園の時って、園に来てくれたりとか、消防士さんと絡む機会ってよくあるじゃないですか。その時にすごいかっこいいなって。ヒーロー的なものにあこがれていたんですよね。人を救いたいという気持ちが強かったです……それは今もそうですけど! サッカーは幼稚園からずっとやっていてクラブチームにも入っていたこともあって僕自身としては現実的というかリアルな感じで夢というよりも目標。消防士のほうがもっと夢、ほんわかしていました。
―― そのころのRYOJIさんはどんな子どもだったんですか?
実は今とそんなに変わってなかったりするかも(笑)。活発なほうで、今日はどこに行こうって引っ張っていくのは自分でした。サッカーもキャプテンでしたしね。誰かについていくよりは引っ張っていくタイプ。小学生の頃なんかは、公園でサッカーしようぜって。
―― サッカー選手や消防士の夢は次第にアーティストに変わっていくんですよね。何かきっかけが?
サッカーしようぜ!が、中学生ぐらいになると集まってスケボーしようぜになっていくんですけど、そのなかで音楽を聞くようにもなりました。その時聴いていたのはクリス・ブラウンで、歌もやってラップもやって踊ってというアーティストにあこがれ始めたんです。変だっていえば変なんですけど、毎晩夜寝る前にイヤホンして携帯で爆音で音楽を聴いてたんですけど、そのミュージックビデオの主人公を頭の中で自分にするんですね。ダンスも歌もラップもできる自分がいて……想像してテンションをあげてました。いま思うと、あれはためになってるなって。もうやらないですけど(笑)。
―― それはかなり長いスパンでのイメトレですね。ただ、イメトレだけでアーティストになるのはちょっと難しそうですが……
金銭的な問題もあってスクールには通えなかったので、自分で音楽を作りはじめました。最初は機材も買えないので録音したりノートに書いたりして、音楽を作ることに足を踏み入れた優越感を楽しんでいました。高校卒業するころには機材も買えるようになっていたので、ビートを拾ってきて自分のラップを入れ始めて、20歳を超えてからは音楽仲間を増やしたいと思ってクラブによく行っていました。音楽だけじゃなくて周辺のカルチャー、ファッション、生き方みたいなのがすごく好きだったんです。そのあたりから夢が目標に変わったんじゃないかなと思います。周りを見回すと自分を発信していくアーティストが増えてきていて。ストリーミングが始まってきたころで、どこかに所属しなくても音楽を発信できるようになっていたので、自分もそこにベットしていこうと思いました。それで、だんだんミュージックビデオを作りたいなとか、ビートを作ってほしいなっていうのが出てきて……音楽を作る仲間がほしいと思って、EXPG(LDH JAPANが運営するダンススクール)に。21、22歳ぐらいの時です。
―― 自分でできるのに改めてスクールですか?
誰かに教えてもらったことがないな、教わってみたいって思ったんです。で、スクールに入ってみるのもいいかもしれないなって。EXPGだったのは、母親の影響もあって小さい頃からR&BとかHIP HOPを聴いていたんです。TLCとかファーギー、ボブ・マーリーもよく車で流れていました。それと同時にEXILEさんです。時期としてはTAKAHIROさんが加入される前の。EXILEさんのサウンド感は、ブラックミュージックらしさがあって、それがポップスと融合しているのがカッコいいと思っていましたし、当たり前に好きでした。なので、いつかLDHに入りたいっていう気持ちもありました。