平常時はテニスコートや運動公園!? 台風や集中豪雨の際は水を取り込み河川の水位を調整する「白子川調節池群」【関東大震災から100年】
比丘尼橋上流調節池は平常時はテニスコートや運動公園として利用(撮影・蔦野裕)
比丘尼橋上流調節池は貯留量3万4400立方メートル(小学校のプール約115杯分相当)の堀込式の施設。平常時はテニスコートや運動公園として使用され、台風や集中豪雨などで河川の水位が上昇した時にこちらに水を取り込む作りとなっている。その水は河川の水位の低下に伴い自然排水される。
比丘尼橋下流調節池は練馬区が管理する大泉橋戸公園の地下にある都内でも有数の大規模な地下調節池。貯留量は21万2000立方メートル(小学校のプール約700杯分相当)。白子川の水位が上昇した際、調節池内に洪水が流入し一時的に貯留される。溜まった水は河川の水位が下がった際にポンプで排水される。
白子川地下調節池は、目白通りの地下約35mにある内径10m、延長3.2km、貯留量21万2000立方メートル(小学校のプール約700杯分相当)のトンネル式の施設。比丘尼橋下流調節池が満水になるとこちらに水が流れ込んでくる仕組みとなっている。こちらも白子川の水位が下がった時点でポンプで排水される。