平常時はテニスコートや運動公園!? 台風や集中豪雨の際は水を取り込み河川の水位を調整する「白子川調節池群」【関東大震災から100年】
稼働中の白子川地下調節池(撮影・蔦野裕)
この地下調節池にはこれまで14回の流入実績があり、令和元年10月の台風19号では21万2000立方メートルのキャパシティーに対し約9割の18万1500立方メートルの水が流入。令和5年6月2日の台風2号の時は100%の21万2000立方メートルが流入したという。こう聞くと今回、「環状七号線地下広域調節池」がつながり143万立方メートルのキャパシティーになるのは心強い。
とはいえ今後は気候変動による降水量の増加も懸念されることから東京都では2030年までに150万立方メートルの調整池を事業化する予定だったのだが、それをさらに前倒しし、事業化のスピードアップを目標に掲げている。なお2022年までに128万立方メートル、2023年では132万立方メートルの事業化が進んでいる。