DOBERMAN INFINITY「共鳴したい!」 渾身の新曲「アンセム」を配信リリース〈インタビュー〉

難産だった「アンセム」

ーーつまり「アンセム」は難産ってことですね。

GS:シングル曲のなかでも群を抜いてる! 時間もかかっているし。この曲では花を例えに使っているんですけど、世の中にそうした作品がたくさんあるなかで、ドーベルでしかない花の使い方をしたいと考えたので。できた時は、ホッとした感と、この曲がたくさんの人に届けばいいなという願いが……。僕らの新しい代表曲になってくれる曲を作ろうという想いもあって「アンセム」なので。

ーーお話を聴いていると、初期段階から「アンセム」というタイトルはあった感じですか?

SWAY:タイトルをつけたのは楽曲が仕上がった時なんですが、僕らはずっと「アンセム」と呼んで制作していました。歌詞が出来上がったらその世界観でタイトルをつけようと頑張っていたけれど、これって元を辿ると賛歌を作りたかったんですよね? そのあとに花が出て来たけど、って。それならこれは「アンセム」じゃないかと。

KAZUKI:みんなでタイトルを送りあったよね。

GS:最後には蔦谷さんにも意見を聞いたんです。タイトル案がこんな感じで出てるんですけどって、そしたら「アンセム」がいいって。僕らが言えなかったことを蔦谷さんが言ってくれたみたいな。

KUBO-C:決め手みたいになったというか……?

GS:僕らには「アンセム」は避けたほうがいいかなという部分があって。

SWAY:SHOKICHIとELLYとの「THE ANTHEM」という曲が既にあるので。「アンセム」という言葉を自然と避けていたのかもしれませんね。

GS:知恵を振り絞って考えたけど最後はここだったみたいなのあるよね。分かりやすさとか伝えたいこと、自分たちの想いはこのタイトルが一番だった。

「花ってただ咲くためだけに一生懸命」

ーー歌詞についてですが、ドーベルさんといえば、ホワイトボードを活用した作詞スタイルでおなじみですが今回も……?

KUBO-C:やってますよ。

GS:……思い出すだけで吐きそうになります。

KAZUKI:ただ、冒頭の「花はただ」のところは、確かパッと出たイメージがありますよ。

GS:話し合いの中で出たんだよね、「花ってただ咲くためだけに一生懸命なんですよ」という言葉。あれ、忘れられない。

ーー歌詞は「花はただ」ですけど、その後ろに<咲くためだけに一生懸命>的なことが省略されているんですね。ここでの花は夢や願いを差していて……。

GS:人って、純粋に、一途に、まっすぐに、花が咲くことを楽しみにして種を蒔くのに、そのときの感情を忘れがちだよねって。今の自分たちも含めて、そういう人がたくさんいるんじゃないかと。僕たちの新しい角度の応援歌ですね。きれいな花を咲かそうよ!ではないっていう。

ーー「アンセム」の作詞の作業は、蔦谷さんからいただいたデモから言葉を発想してみたいなところもあるんでしょうか。

KAZUKI:それは先にワードあって、それにメロディーをつけていった感じなんですよ……「アンセム」は詞先(歌詞を先に書いて、歌詞に合わせて曲を作っていくこと)ですね。いただいたデモからもメロディーが変わっていますし。

SWAY:面白かったですよ。蔦谷さんに一緒にスタジオに入ってもらって、僕らがこうしたいって思ったことを聞いてもらって、蔦谷さんも「じゃあ、音をこういじりますね」って……

KAZUKI:サビの「まっすぐ」ってところのために、「まっすぐ」なメロディーを探したり。

-ーそれは、一緒にスタジオに入ってセッションして新しい曲を作っていったってことですね。

KUBO-C:たたき台を作ってからはそんな感じやったね!

P-CHO:蔦谷さんが自由にって、尊重してくださったんですよ。