映画『福田村事件』出演の永山瑛太「日本映画に一石を投じる作品」、東出昌大は日本映画界と映画人の在り方に言及
出演に至った思いを語った東出昌大
「日本の大きなところでは描き切れないのかもしれない」
また東出昌大は「この映画の企画をいただいた時にプロデューサーの荒井晴彦さんが“ハリウッドだったらこれだけの規模の事件があったら3~4回映画化されてもおかしくない題材なのに、日本人はそういうものを取り扱わない。なかなか作れない”とおっしゃっていた。やはり日本の大きな配給会社だったりテレビ局が出資するもので、このような差別の問題や国の問題、同調圧力といったものは描き切れないのかもしれないんですが、楽しいエンターテインメントだけではなく、負の遺産といったものも“なぜ起きてしまったのだろう?”と考え続けながら、物語として紡いでいくというのも映画人の大事な仕事かなと思いますので、今後もそういう仕事に携われればと思います」などとこの作品に出演する意義を口にした。
東出は福田村の中でもアウトサイダー的な立ち位置にいる利根川の渡し守の倉蔵を演じている。
同作はテアトル新宿、ユーロスペースほか全国で公開中。