木村ミノルがドーピング検査で陽性判定。K-1離脱後にモチベーション維持のために使用【RIZIN】

会見する木村と榊原CEO

 そのうえで今回の木村については「ダリとの試合は無効試合とする。契約書に基づき罰金処分。RIZINにおいては半年間の出場停止処分」という処分を下した。この処分のスタートは試合をした6月24日が起点となる。そして榊原氏は「もし復帰するということがRIZINにおいてあるなら、当然、試合前に陰性を証明していただき、クリーンであることが認められなければRIZINに上がることはない。疑わしいまま、また出場することはできない」とも語った。

 今回、木村の検体から出たものについては「筋肉増強剤に該当する成分が複数確認された」と説明した。

 木村は「今回、ドーピングをした状態で試合をしてしまい、ロクク・ダリ選手、関係者の皆さん、RIZIN関係者の皆さん、並びにファンの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪。

 そして「K-1を離脱してから試合ができなくて、モチベーションを保てない時期があり、その中でトレーニングを続けていた。僕が使用したのはクレンブテロールという成分で、試合がない期間にトレーニングのパフォーマンスを上げたり、モチベーションを上げたり、体のいい状態を保つために使用していた。RIZINへの出場が決まってから接種はしていなかったが当日の尿検査の時にまだ体に残っていた。反省している」などと経緯を説明した。

 今後については「いつになるか分からないが、またRIZINで試合をさせていただくことができるなら、それまでにクリーンな体を作って、正々堂々と向き合ってファンの皆さんの前で戦いたいと思っています」と語った。出場停止はRIZINにおけるもので他団体には適用されないのだが、復帰については「オファーしてくれるところがあれば考えるが、僕としてはRIZINで復帰できれば」とRIZINでの復帰にこだわりを見せた。

 この違反薬物の接種については「明言したいのはK-1離脱後、初めて使用した。それまでは禁止薬物は接種していない」と語った。木村は2021年12月の大阪大会を最後にK-1を離脱。昨年12月のアントニオ猪木さんの追悼大会「INOKI BOM-BA-YE×巌流島in両国」の矢地祐介戦で復帰し、1RKO勝ちを収めた。今年3月にはKNOCK OUTに参戦しKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者のクンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM)に1R32秒でKO勝ちを収めた。この試合については前日計量でまさかの1.75kgオーバーと規定体重をクリアできずにいた。