木村ミノルがドーピング検査で陽性判定。K-1離脱後にモチベーション維持のために使用【RIZIN】

記者の質問に答える木村

 具体的にはK-1離脱後から使用し、巌流島とKNOCK OUTの試合の際には「自分のコンディションを第一に考えてしまった。ルール上(禁止規定は)ないと僕は認識しています」(木村)とのことで代謝を上げるために減量の際に使用していたという。

 この禁止薬物の効果については「代謝を上げることで筋肉量を上げたり、運動量を上げたり。その反面、運動量が上がる分、筋トレにその時間を使えば筋肉の増強にもなる。飲んだだけで強くなるという薬は存在しない。代謝が上がって、いつも運動ができるという状態で、たくさんトレーニングができるという効果がある」と語った。そして「クンタップ選手の時は戦略的な部分で、パワー勝負をしようと思ったので、筋力アップやバルクアップのトレーニングのために使って、減量が間に合わなかった」と続けた。

 また「K-1の時はドーピングチェックはなかったし、僕もそういう知識もなかったし、使っていなかった。K-1の最後のほうから疑われてたり、疑惑を持たれたが、僕もその時はどう対処していいか分からなかったので黙っていたという感じ」と改めてK-1の際は使用していなかったことを繰り返した。

 札幌大会後、木村は安保瑠輝也と対戦を約束するようなやり取りがあったのだが「僕的には陰性だろうと思っていた。抜いている期間も考えて。それで安保選手から連絡が来た時はやってやろうと思っていた。もちろんやるつもりでいたし、そのためにトレーニングしていた。今もトレーニングしている。自分自身が証明しなければいけないこともあると思うので、それが終わって、RIZINに帰って来れる日があれば安保選手とやりたいと思う。今、自分自身のモチベーションを保ってこんなに頑張れるのは安保選手しかいない。率直にやりたい相手なのでモチベーションは上がっています」と復帰後の安保との戦いについても記者の質問に答える形で口にした。

 この日の会見は2部制で行われ、木村の会見後の「RIZIN.44」(9月24日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の追加カード発表会見には安保が出席。安保は「木村ミノルについては、俺は正直、陽性と知っていた。そのうえで9月にやるつもりではいたんですが、RIZIN的にもルール的な部分もありますし、それは仕方がないのかなと。あいつは実力はありますが、心の弱い部分があって、そういうものに手を出したのかなというところもあるので、心も体もきれいになって帰ってきてくれれば、俺と決着をつけようぜと今は思います」と語っている。

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