都心のど真ん中に「喫煙喫茶」新宿「オールドルーキーカフェ」のカギは無人システム

事業責任者の清水洋一さんは「みんなが共存できる形さえ作れれば、吸う人と吸わない人がそれぞれいていいんじゃないか」と語る

 オープン後のユーザー層は近隣のオフィスワーカーがメインで、食後の一服に利用する人や1日の中で複数回利用する人、コワーキングスペースとして活用している人もいる。

「愛煙家であるオーナーの岡村の思いとして、今、世の中がどんどん窮屈になっていっていると思うんです。昔のようにたばこが嫌な人の隣で吸える状態は確かによくなかったけど、今は分煙さえちゃんとしていれば、たばこを吸う人だけ吸える場所に行って吸えばいい。たばこを吸うことによってひと息ついて、昨日怒っていたことを忘れられたり、世の中や人間関係の緊張を緩和する要素もあったり。みんなが共存できる形さえ作れれば、吸う人と吸わない人がそれぞれいていいんじゃないか、というのが根底にあります」

 今後は店舗数を増やしていく予定だといい「例えば、都内の繁華街には屋外喫煙所が圧倒的に足りない状態ですが、さまざまな背景や要因によってなかなか設置が進みにくいのが現状です。非喫煙者に迷惑をかけないで気持ちよく喫煙できる環境が増えていくことで、近年のたばこを取り巻く課題や環境の向上に少しでも貢献できるのではないかと考えています」と希望を見せた。