巌流島事務局が昨年12月の木村ミノルvs矢地祐介戦を無効試合に。日本格闘技界の現状を解説したうえで改善点も指摘
9月2日に会見を行った木村
INOKI BOM-BA-YE 巌流島事務局が9月6日、昨年12月28日に両国国技館で開催した『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』で行われた木村“フィリップ”ミノル vs 矢地祐介の一戦を「ノーコンテスト=無効試合」とすることを発表した。
試合は1Rがキックルール、2RがMMAルールのMIXルールで行われ、木村が1R1分58秒でKO勝ちを収めていた。
今回の処置は9月2日行われたRIZINの会見で木村が6月24日開催のRIZIN北海道大会の試合後のドーピング検査が「陽性」判定となったことを発表したことを受けてのもの。
「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」では、選手を試合後に無作為に選定し、巌流島旗揚げ以来行っている国内の医療機関によるドーピング検査を行っていたが、木村はこの時の検査では陽性反応は検出されず。厳密に言えば12・28大会においては陽性反応が認められなかったため、規定違反を犯しているわけではないが、木村が2日の会見で同大会においても禁止薬物を使用していたことを告白したことを重く受け止め、今回の裁定となった。契約書上はドーピング違反を起こした場合の罰則規定も盛り込んでいるが、規定違反にはあたらないため罰金等のペナルティは課していないという。
巌流島事務局としては12・28大会で陽性反応が検出されず、RIZINでは陽性反応が出たことについてはRIZINが行っている米国のアスレチック・コミッション・レベルのドーピング検査との精度のレベル差だと判断している。