東山紀之が新社長に就任。藤島ジュリー景子社長は代表取締役にとどまり被害者対応に専念
井ノ原氏は「小学校6年からジャニーズ事務所に入り、その時すでにそういう本が出ていた。仲間たちも“そうなのかな?”という噂はしていた。“そうなったらどうしよう”という話もしていた。ただ、被害に遭われた方が相談できない空気はあったと思う。だから被害者が今まで何もできず、告白したのが今になってしまったのではないかなと思う。何となくそういう空気がずっとあった。僕らの関心事は、それをいったん置いて、まずはもっと踊りがうまくなりたい、デビューしたいという気持ちが強かったと思う。そんな時に小学生や中学生の自分たちが“それはおかしいんじゃないか”ということを言えなかったのは今となっては後悔しているが。言い訳になるかもしれないが、なんとも得体の知れない、それには触れてはいけない空気がありました」と当時を振り返った。
事務所の名称については東山氏は「引き続き名乗るべきなのか。ジャニーズというのは創業者の名前であり、初代のグループでもあるが、何より大事なのはこれまでタレントさんが培ってきたエネルギーとかプライドだと思うので、その表現の一つでもいいんじゃないかとも思っている。提言も解体的見直しが必要だと。たくさんの方が被害を受けた。名前を変えて再出発するのが正しいのかもしれない。どこまで変更するのがいいのかも考えてきた。今後はそのイメージを払拭できるほどみんなが一丸となって頑張っていくべきなのかと今は判断している」と社名変更には消極的な考えを見せたが、会見の終盤には井ノ原氏が「犯罪者の名前ということですよね。それはこれからも考えていかないといけないところだともちろん思っている。思っているが、今の段階でこれだけ人数がいる。17グループデビュー組がいてジュニアだけで10グループいる。みんなで時間をかけて、変えるなら変える、変えないなら変えない。しっかりみんなの了解を得ていくことを時間をかけて。東山さんは社長になったばかりなので、これからやっていかないといけないと思っています」と検討の余地ありとの考えを見せた。これには東山氏も同調した。