3年ぶりのUFC復帰戦の魅津希「絶対に負けられないので、勝つことに徹底していきたい」【UFC】
「UFC ファイトナイト・ラスベガス79:フィジエフ vs. ガムロット」(9月24日、アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX)で魅津希(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)がケガでの長期離脱を経て3年ぶりとなるオクタゴン復帰を果たす。UFC参戦を長く嘱望され、2019年に満を持してUFC参戦を果たした魅津希はこれがUFC3戦目。対戦相手はデイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズ出身のハンナ・ゴールディ。
試合を前にした魅津希のコメントが今大会を配信するU-NEXTから届いた。
久しぶりのファイトウィークはいかがですか? コンディションもばっちりでしょうか。
「今回3年ぶりの試合なんですけど、コスチュームを合わせたり、グローブのサイズ感を確かめたりしていても何もかも久々で“こんなグローブだったけ?”って感覚になったり、コスチュームのスポンサーが変わってからも初めての試合ということで全然違うので“3年ぶりなんだな”と実感しました。UFCパフォーマンス・インスティテュート(PI)も、食事のオーダーひとつとっても仕組みが変わっていたり、(建物の)中の様子もアップデートされて広くなっていたりと全然違って。最初は分からなくてあたふたはしましたが、新鮮味があって楽しいというか。ファイトウィーク前の1週間も問題なく過ごしています。(渡航にあたっては)環境になじめるかちょっと不安だったのですが、今は大丈夫です」
渡米するのも久しぶりですよね?
「はい。(ビザが切れて帰国していたので)約1年ぶりです。ビザは試合が決まらないとアップデートできなかったので、それまではコンディションを整えつつ、日本でやれることはいっぱいあったので、自分のできることをやっていこうと取り組んでいました。今回試合が決まってやっとビザがおりた感じです」
今回の試合について。まず対戦相手のハンナ・ゴールディ選手について、印象はいかがですか。
「ストロー級とフライ級を行き来しているような選手で、割と体もゴツく、パワー系なのかなとは思います。ただ見た目ほどは……自分のパワーを使い切れていないのでしょうか、体はがっちりしているんですけど、打撃の圧などは、動画で見る感じではそこまで伝わらなかったです。どういう感じなのかは試合になってみないと分からないですけれど。技術的にはやはりトップランカーと比べると劣る部分もあるかなという印象です。もちろん技術もあるところはしっかりあるんですけど。私にとってはここをクリアしないと上に上っていけないので、しっかり勝つこと、相手はグラップリングを自分の得意なところだと思っていると思うので、そこを潰せたらいいなという感じです。侮っていたら勝てないとは思っています」
対策は、どの程度したのですか?
「一応、動画は見て、相手のクセだったり、きっと私に対して、相手がしてくるであろう対策をある程度想定して、そこの部分でもやられても対処できるように、組みの部分だったり、相手はこうしてくるだろう、というシチュエーションで逃げられるようなかたちをしっかり練習はしてきました」
3年ぶりのオクタゴンで、どのような試合をしたいですか?
「いつも思っているのは、やっぱり自分はお客さんを魅了したいというのが一番強いのですけど、今回3年ぶりなのもあって割と緊張と、恐怖じゃないですけど、ちょっと怖さもあるというか。3年ぶりでどれだけできるだろうという緊張もあるので、お客さんどうこうじゃなく、自分の今の精いっぱいのパフォーマンスをしっかり出せれたらいいなという感じで。本当に、ファンのため、お客さんのためにも頑張っているのですけど、結局最後は自分がやりきらなきゃいけないし、絶対に負けられないので、勝つことに徹底していきたいという思いが強いです」
今回、日本で追い込みをしてよかった点は?
「いろんな人にアドバイスをもらいながら、追い込みも見てもらったり、いろんな人にサポートしてもらえたので、すごくいい環境で試合を迎えることができていると思います」