3年ぶりのUFC復帰戦の魅津希「絶対に負けられないので、勝つことに徹底していきたい」【UFC】
課題として取り組んできたことは?
「全体的にMMAを確立して、自分のゲームプランを徹底して遂行できるように、全局面で、打撃もグラップリングもまんべんなく取り組んできました。ここ1年は、リバーサルジム新宿me, weを主に練習してきたのですが、私より体が大きかったり、グラップリングのうまい選手が揃っていたので、自分ももっとうまくなりたいと思ったことと、今までよりも組みに特化してやりたいという考えがあったので、そういう部分で技術が少しは上がったんじゃないかなと思っているのですけど。なので、打撃より組みを練習してきたとは言えます。(村田)夏南子ちゃん(※)とは階級も一緒なので練習させてもらっていて、夏南子ちゃんの紹介で、CUTEの上田将勝さんのところでも組みの部分でいい練習ができました。ほかにも藤野恵実選手のいるトライフォース赤坂などでも練習してきています」
(※)UFCストロー級。10月8日(日)の『UFC FIGHT NIGHT』にてバネッサ・デモポロスと対戦予定。
練習仲間の中には10月にRIZIN初参戦となる万智選手もいたと思います。10代からMMAの世界で活躍し「天才少女」の名を欲しいままにしてきた魅津希選手は現在29歳。今、20歳前後で連勝し注目されている女子ファイターと触れてみて、どのような感想ですか?
「自分が20歳の頃を振り返って“こんな感じで天真爛漫だったのかな?”という感じで(笑)、ふと思い返したりしてみるんですけど。私がDEEP JEWELS でチャンピオンになったのが20歳前後で、当時その年齢でチャンピオンベルトを持つことができていたので、その意味で万智選手本人から“自分も獲りたいです”っていう思いを聞いているし、“先生!”と、いつも言ってくれているのですけど、自分としては、そうやって尊敬してもらえるような年齢になったんだなと(笑)改めて思ったりしますね。“天才少女”なんて言われていた時代を思い出すと懐かしいなって(笑)」
UFCで魅津希選手が3年前に対戦したアマンダ・レモス選手はその後も連勝を重ね、ジャン・ウェイリー選手の持つストロー級ベルトにも挑戦しました(ユナニマス判定で敗北)。また、かつてINVICTA FCで魅津希選手が対戦したアレクサ・グラッソ選手はフライ級に階級を上げ、UFCチャンピオンに上り詰めました。
「そのことが刺激になるのはもちろんですが、どうしても、あそこで自分が勝っていればもっと評価が上がっていたのかなと思ったりはするので“やっぱりあの時、勝ちたかったな……”と思い出すのですけれど。次に当たるときはアマンダ・レモス選手には勝ちたい!と思っていますし、アレクサ・グラッソ選手は階級を落とすことはないでしょうから当たることはないと思いますが、またファイトできることがあるならやりたい、という思いはあります。ただ、今の自分は(ランキングの)下のほうにいる状況だとは思うので、そんな自分にやれることは、とにかく勝ち星を積み上げることです。それから先に、自分が負けてしまった相手にも次は勝ちたいと思います」
日本で応援しているファンの皆さんにメッセージをお願いします!
「私のことを昔から知っている人も、全然知らない人も含めて、アメリカで、UFCで活躍している人がいるのだと、日本の皆さんに知ってほしいなって思っています。今回どれくらい自分が良いフォーマンスをできるか分からないのですが、全力で挑ませてもらうので、朝早いと思いますが、見ていただけたらうれしいです! 頑張ります」
ところで。RIZINで活躍中の弟・井上直樹選手も10月1日に試合が控えていますね。
「今、私は自分の試合しかアタマにないんですけど(笑)、弟も日本で頑張ってくれていると思うので、私が勝って、弟の試合にいい形でつなげられたらいいなと思っています!」
なお今大会の模様はU-NEXTで24日5時から見放題ライブ配信される予定となっている。