福田龍彌ワールド炸裂「伊藤君のケツふかされてんのかなー」「さいたまSAはブルーノ・マーズがライブしていたところ」【RIZIN.44】

インタビューでは独特の福田ワールドを展開

アーセンのキャリア形成に「めちゃくちゃいいなと思います(笑)」

 これは「勝てる」という手応えがあるのかと思いきや「いや、うーん。それもやってみーひんと分からへんからあれなんですけど。そやなあ。なんかもっと異世界な感じなんかなと思ったんですけどね、GP取った先は。海外とか、そういう外人とできるとか、海外で成果を出している人と対戦できるのかなとは思ったんですけど、その時にアーセン君という話を聞いて、また同じような気持ちで、“伊藤のリベンジ取るぜ”みたいな感じの空気のマッチメイクやなとはぶっちゃけ思いました。だからといってモチベーションが下がっているとかじゃない。もっと、逆にいうと前の本田戦で倒し切れへんかったっていうところも自分としては悔しいし、優勝したから満足しているというなんてのはカケラもない。前の試合内容は自分自身納得がいっていない。それをしっかり突き詰めて、次やったら終わらせられるというような取り組みをしてきたつもり。そういう意味では自分がどれだけ、5月から4カ月生きてきたかが分かる試合になると思って楽しみにしています」と表現する。

 5試合を勝ち上がってGPに優勝したのに対戦相手が準決勝で敗退した伊藤に勝った山本ということに不満があるのかと思いきや「そういうのもなかったんですよー(笑)。アーセン君からしたらおいしいやろなとは思います。これは見方の問題やと思うんです。たとえば伊藤君個人の問題だけで見てしもたら“伊藤君に勝ったんやから次、福田とやっても”って、そらそうなるんです。僕の立場からすると、会社辞めてGPに専念して“これ取れへんかったら、マジ人生終わるかも”という気持ちで1年かけて4試合やった。1試合目も骨折していて、握力13とかやったんですよ。そういう状況でも“いくしかねえ”と1年かけたトーナメント。それが終わって“これでなんとか格闘家としてやって生きていけるな”という感じなんですよ。ようやっと。GPを獲らな始まらんかったという感じだったんですよ、人生的に。でも、そこで3年ぶりの試合で伊藤君に1回勝ったから“じゃあ次、いいよ、DEEPのGP優勝した奴とやろう”。めちゃくちゃいいなと思います(笑)。僕はそういうキャリアを積めへんかったから。勝っても勝っても地方でしかできなかったし、そういう自分に負けた人間とか、自分よりも結果を出していない、自分よりも弱いやろうなという人らがスポットライトの当たるようなところというか、そこで繰り広げているものっていうのは何なんやろうな?とは感じていた。それは競技者としての目線。だから何を言っても、それぞれの生き方、見方で物事の捉え方は変わってしまうと思うから、そういうことも全部ひっくるめて、試合中の時間というのが一番証明できる正しい場所。絶対負けへんぞとは思いますけど」と語った。