小学生が「住み続けられる未来の大阪」についてディスカッション
8グループに分かれた小学生たちは、それぞれのグループで、日本電信電話株式会社の協力のもと、「わたしたちのウェルビーイングカード」などのコミュニケーションツールを使いながら自己紹介や「住み続けられる未来の大阪」のアイデアについてディスカッション。その後は各グループごとにアイデアを発表。
発表では、各グループごとに登壇し、住み続けられる未来の大阪を実現するために必要だと思うこと、なぜ必要だと思うか、そのために明日からできることをプレゼン。
「環境を大切にすることが大事だと思います。そのために排気ガスを出さない乗り物に乗ったり、4R(リフューズ、リデュース、リユース、リサイクル)を皆で守ることが大事」というアイデアや「社会貢献が大事だと思います。ヘルプマークを付けている人を見たら積極的に助けてあげる」、「生命、自然が大事だと思います。ポイ捨てをしないことや、している人を見たら注意をする」といった多彩なアイデアが次々と飛び出した。プレゼンテーション後の質疑応答では、他グループの子どもたちが審査に参加することもあり、審査員だけでなく子どもたちからも「ポイ捨てする人を注意するとありますが、もし注意してケンカを売られたらどうしたらいいですか」、「こども食堂を作るとありますが、お金はかかりますか」など、鋭い質問や指摘が続々。発表側の子どもたちも、その場で堂々と回答し、熱い会議が繰り広げられた。
「大阪は犯罪率が高いので、社会貢献をして人を優しくして犯罪を減らす」という案に、審査員や会場の大人たちも頭が上がらず苦笑いする一幕も。
最優秀賞は、会場と審査員一致で「感謝の気持ちを形にする。“ありがとう週間”を作る」というアイデアを発表したグループが受賞。「まさか賞を取れると思っていなかったので天にも昇るような気持ちです。みんなで協力して一生懸命頑張ってよかったです。ここから第4回国連を支える世界こども未来会議に向けて頑張ります」と語った。
総評として中山氏は「会場からも分かりやすいと声が上がった“ありがとう週間”という分かりやすいスローガンを作ってくれた」と受賞理由を語り、一木氏は「2025年には万博にいろんな世界の人たちが集まってきます。そのときもまた、未来へ向けて有意義な会議ができたらいいなと思います」と締めくくった。
最優秀賞を受賞したグループは、令和6年3月に東京都庁大会議場にて開催される「第4回国連を支える世界こども未来会議」に大阪代表として参加し、アイデアを発表する。
審査員は中山泰秀(国連を支える世界こども未来会議国会議員サポーターズクラブ幹事・元防衛副大臣兼内閣府副大臣)、一木広治(一般財団法人ピースコミュニケーション財団代表理事)、和田由美 (関西テレビ株式会社経営戦略本部コーポレート局長)、山形浩一(朝日放送グループホールディングス株式会社取締役執行役員)、久保田雅則(大阪大学大学院国際公共政策研究科 特任講師)、山口将志(デロイト トーマツ コンサルティング合同会社執行役員)。司会進行は上田剛彦(朝日放送テレビアナウンサー)、藤本景子(関西テレビアナウンサー)。審査の間には佐藤悠氏(ABC テレビ「おはよう朝日土曜日です」お天気キャスター)が異常気象から考えるSDGsをテーマに講義を行った。