DJ KOOが入院中の子どもたちに出張授業「転んだ時に声をかけられる人でありたい」
さらに57歳の時、バラエティー番組の企画で脳動脈瘤が見つかった心境を「それまで “その日が元気だったらいいぜ” と思っていた僕が “1週間先にこの世からいなくなってるかもしれない” と思ったら、体が宙に浮いているようでどうしていいか分からなかった」と吐露。執刀医の「私にやらせてもらえたら、DJ KOOさんとご家族の人生を元に戻します」という言葉に手術を決断、見事に成功して仕事にも復帰した。
「その時にも “もうDJできないのかな、音楽できないのかな” と不安だったけど、家族や医療関係者、たくさんのファンの方々の声に励まされました」とDJ KOO。「そこからは “いただいた命なんだからいろんな方に恩返ししていこう” と、とにかくみんなに僕を見て元気になってもらえるような活動をしようと今のDJ KOOが始まりました」と力強く宣言。
最後に子どもたちに「生きていればうれしいことも大変なこともありますが、思い通りにいかない時は決して無理せず立ち止まってもいい。皆さんも “もう疲れちゃった” “まだ頑張らなきゃいけないの?” と思ったら、家族やお友達、周りの大人の人にどんどん伝えてください。周りの人と比べないでマイペースに、気持ちを穏やかにしていきましょう。今日僕は転んでしまったけど、そういう時に声をかけられる人でありたいなと思っています」と呼びかけた。
授業を終えたDJ KOOは「小児がんのお子さんやご家族、医療従事者の方は1年中病気に取り組んでいます。僕も脳動脈瘤を発症した時のことは一生忘れないですし、普通であることがどれだけ大切なことか思い知りました。自分がそういう思いをして復帰したからこそ、病気やつらい思いをしている方の励みにしてもらえることは僕のライフワーク。僕らは音楽やエンターテインメントの力で支えていきますので、1日1回でも笑えるような毎日を過ごしてください」と述べ、子どもたちは「自分の好きな仕事を選んだから、大変だと思わないという話が印象的だった」「こんなに元気なDJ KOOさんが手術をしたなんてびっくりした」と感想を寄せた。
(TOKYO HEADLINE・後藤花絵)