黒柳徹子が42年の時を経て『続 窓ぎわのトットちゃん』刊行。「もう少し書いておこう」きっかけはロシアのウクライナ侵攻

会見で続編について語る黒柳

 また「続編を書いてほしいというお話は前からありました。でも“書くことないしな”と思っていたんですが、やっぱり一番大きいのはウクライナの問題でしょうか。“子供たちはどうしているんだろう?”と思った時に、自分が戦争の時にどうだったかと思いだして、それは前の本の時にも書いたので良かったんですが、やっぱり“もう少し書いておこうかな”と思って、それとなく、よく分かるようにこの中に(思いを)込めてあります。一番書きたかったのはそのこと」とも続けた。

 続編を執筆中のエピソードとして「一番びっくりしたのは、自分で『続』のほうを読んで“私は何て変わらない人間なんだろう”と思った。1年生の時にあんなにダメで、学校も退学になるし、何かにつけて問題児。それが以降、変わっているのかと思ったら、これを書いているうちに“何も変わってないじゃない”と笑いました。でも私は芸能界というところで70年仕事ができたから“まあいいか”と思って自分を納得させたようなところがありました」と語った。

 そして最後は「読んでいただけたらうれしいと思います。それとやはり根底にあるのは前に書いたものの、トモエ学園の校長先生の“君は、本当は、いい子なんだよ!”と私に言い続けてくれた教えなので、そういうところも読んでいただけるとうれしく思います」と締めくくった。

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