Lucky² のちょっと大人な表情にドキッ! 最新EP『夢空に羽』で見せる「新しい私たち」〈インタビュー〉
「ふんわりしてるけど、力強く」
―― 表題曲の「夢空に羽」はキュートな恋の歌。アコースティックギターを取り入れたり落ち着いた印象のポップソングで、季節の移り変わりも感じられます。それに夢の中にいるようなふわっとした感じもあって。
佐藤:最初に聴いたときは、楽曲とか歌詞の世界とか、なんか不思議な空間で流れてそうな感じの曲だなって思いました。
杉浦:季節感を感じられる歌詞になっているんですよね。一番の終わりには夏空が出てきて、最後のサビには秋空、冬空って季節が出てきます。季節でどういう変化があったのか、最後には冬空には手をつなぎたいっていう気持ちが入っていたり。
佐藤:私はサビの部分の繊細な感じの歌詞というか、「パッと羽をのばしたらふわりどこまでも飛べちゃえる気分」というところとか自分の理想を語ってるような感じの歌詞ですごく好きですね。
森:私は。最後の部分の「しどろもどろーー」の部分が好きです。上手く言葉に表せないけれど聞いてねって、今の私たちに合っているかなって思うんです。私たちは中高生のグループということもあって、たまに上手く言葉で伝えられなかったりすることがあるんです。それでもファンの方たちへの感謝の気持ちだったり、私たちの熱い思いが届いたらいいなと強く思っています。その気持ちがリンクしている気がして。
9人が天使のように見えるミュージックビデオ
―― レコーディングはいかがでしたか?
杉浦:私は「どうか数秒だけの一緒にいれる特権を」というところを歌っているんですけど、今までにないようなちょっと切ない声で歌ってみたり、みんなも工夫して歌っていて、気持ちが伝わる歌詞だなって思います。
佐藤:ふんわりしてるけど力強くっていう加減が難しかったですね。
―― 先ほど、森さんが話していたミュージックビデオも素敵です。
森:草原だったりとか森だったり、私は湖畔と、大自然の中で撮影してるんです。それで、自然が似合うというようなコメントはうれしかったです。
杉浦:9人が天使のように見えるとか、確かになあって。そう見えてるのはうれしいなって思いました。
―― ジャズ要素が入ったダンス。難しさはありませんでしたか?
佐藤:今までずっとポップだったりアップテンポな楽曲をやってきたので、リハーサルの時はまだその感じが自然に体に残っちゃって、先生に教えていただきながら頑張りました。例えばターン。早く回転するところが多かったんですが、これまであまりなかったってこともあって難しかったです。回りながら髪がふわっとなるように、とか。
杉浦:力を入れることを意識してきたのに対して、この作品では力を抜いて、ふわりとした雰囲気が出るように踊ります。これまで以上に手先まで意識を配って、バレリーナみたいに。メンバーの比嘉優和が小さい頃からバレエをやっていたので、優和ちゃんを見てると…
佐藤:回転がきれいだよね。
ーーさて「夏の魔法」。こちらは元気でポップで、どちらかというと、今までのLucky²テイスト。
佐藤:元気な私たちに近い楽曲ですよね! 最初に聴いたとき、花火大会だったり、りんご飴だったり、一気に夏を感じられる曲だなって。
森:サビの「りんご飴ハート」って歌詞を聴いたときに舞いあがっちゃったんですよね。私、すごくりんごが大好きなんで、”朱里んご”って呼ばれるぐらい定着してきているんです。
ーー夏の楽しさがぎゅっとなってる曲ですね!
杉浦:夏の間はイベントとかでたくさん歌って私たちも夏を楽しめました。お祭りとかに行ったら浴衣の袖をつかんでみちゃおうや、浴衣も着てみちゃおう、それが可愛いかわいいかな?って問いかけの歌詞があったりして、私も可愛いって思ってもらえるような歌い方をしたり工夫をしたり!
意味もなく優和ちゃんの手を掴んじゃった
ーー さて3曲目の「Shooting Star」ですが、これはちょっと雰囲気が変わっています。
森:聴いた瞬間に空気感が変わって鳥肌が立ちました。クールで歌詞も意味が深くてすごい素敵な歌だなって感じました。
佐藤:本当に「え、誰の曲だろう」って不思議に思って。私たちの曲だとは思えなくて。かっこいい曲だなって思いました。
杉浦:この曲を初めて聴いたとき、優和ちゃんの隣りに座ってたんですけど、なんか意味もなく手を掴んじゃったんですよ、心が震えるみたいな。最初の「Shooting Star」っていう部分では鳥肌が立っちゃいました。
ーー3曲のなかでは最も挑戦的な曲に感じました。この曲にどのように向き合っていったのですか?
杉浦:3曲の収録曲はそれぞれ全然違う色があって、「Shooting Star」は皆さんの背中を押せるような楽曲なので、みんなで力強い表情で毎回踊ろうっていつも話していました。
佐藤:私はAメロの「(星の)輝きの強さや色はそれぞれ違うでしょ?」というところを歌っているのですが、最初の部分ですし、曲の雰囲気を大事にして、今までの私たちとは違うところを届けられるように笑みよりも力強さを意識して歌いました。
森:しっかり音源や歌を聴き込んで歌詞の意味をしっかりと理解してからレコーディングしました。どの曲も同じですが、とくにこの曲は、世界観だったり雰囲気を歌で表現するにはそれが必要だと思いました。歌に力強さを込めたりとか、背中を押す気持ちを込めることをを意識して歌っています。
杉浦:気持ちが伝わるような歌い方ですよね。私もソロで歌っているパートで「一歩ここから踏み出したい」という歌詞があって、すごく力強いんですね。完成してみんなの歌声と一緒に聴いたんですけど、みんなの力強い歌を聴いて、お願いして撮り直しさせてもらいました。自分からお願いしてそういうことをしたのは初めてです。
ーーレコーディングはそれぞれでするという話を以前伺ったんですが……そうやって、全員の歌声を聴けるのはどういったタイミングなのですか?
杉浦:最後にレコーディングする人は先に聴けます(笑)。なので、私はみんなのを聴いて歌ってるんですよ。聴いたらみんなの歌が力強くて歌い直したいと思ったので。
ーーでは完成したものを聴いて、このメンバーはすごいなって思ったパートはありますか?
杉浦:これは3人とも同じだと思うんですけど、サビ終わりの上村梨々香ちゃんの「Shooting Star」ってところ。すごいなと思いました。
佐藤:鳥肌だった!
森:すごかったね!