村田夏南子が2年4カ月ぶりの復帰戦。相手は前職「ストリッパー」の異色ファイター【UFC】
相手の印象は“クセ強”
前回の敗戦につながった怪我も乗り越え、アクシデントも乗り越えた新しい姿が見られるのを楽しみにしています。では、今回対戦するバネッサ・デモポロス選手ですが、プロフィルの前職の欄に『ストリッパー』とあり、ポールダンスを得意としている異色のファイターですね。どんな印象ですか?
「“クセ強” だなと思いました(笑)」
それは(笑)、試合動画の印象ですか? あるいは何かあったのですか?
「UFCのPI(パフォーマンス・インスティテュート)に行くと、 フロントデスクの担当者が対戦相手とは極力会わないように“●時には対戦する選手があっちにいるから、この時間はあっちには行かないように”というような感じで試合前の選手の動きを管理してくれているのですが、練習する場所と関係のない休憩スペースのようなところで待機していたら、対戦相手がパパッとやって来て、なんか“ハロー!”みたいな感じのことを言ってきて(笑)。こちらは“会わないようにしてる(し、UFCもそうしてくれている)のに……”と思いながら(ペコリと頭を下げて)“ハロー”って返しました(笑)」
特に絡まれたりしたわけではないならよかったですが、それはびっくりしますね。
「そうですね。 ちょっと、斜め上ぐらいから握手する手が伸びて来るのを感じました(笑)」
斜め上から(笑)。とはいえ、図らずも向き合ってみたことで想像していたイメージとの違いなど確認でえきたのでは? もともと1階級上でやってきていた選手ですので、たとえば“ごつい”と感じたとか、斜め上の握手に応じてみて、立ち合いも組み合いも、問題なさそうだな?とか。何かありますか。
「そこは実際やってみないと分からないことではありますけど、でも(相手のデータでは)身長がちょっと自分よりも高く、リーチがすごい短かい、というものだったのですけれど(※)、初めて会った時に“ちょっと、ちっちゃいな”と思ったことは印象的でした。(データで見るより)身長も小さいな、と感じて」
(※)デモポロス選手:身長 157.48 cm /リーチ151.13cm。村田選手:身長154.94cm /リーチ157.48cm。
対デモポロス選手対策というのもしてきましたか?
「打撃に関しては、今回の相手も含めて、あまり対戦相手どうこうは関係なく、いつもボスにアドバイスをもらいながら“自分が何をするか”という部分を練習してきています。あとは今回の相手は柔術が得意(黒帯)なので、そのあたりの対策はしてきています」
デモポロス選手が一本勝ちをしている試合は、打撃でダウンを喫して相手が上になった状態で、下からセットして逆転勝利しているものが多い印象です。その点も含めて、村田選手がテイクダウンしてトップを取った状態からの下からの攻めには注意していますか?
「はい! ゲームプランはしっかり考えてあります!」
そのプランについては多くは語れない、という感じですか。
「はい(笑)」
前戦の、ビルナ・ジャンジロバ戦は腕の怪我によるTKO負けという結果に終わりましたが、あの経験を経て、どういった部分が成長した点だと思いますか。
「全部ですね。 だから打撃においても、レスリングももちろん、柔術も、すべてにおいて前回よりいいパフォーマンスが見せられるのではないかと思います」