新型コロナウィルスの影響で4年ぶりとなった例大祭での奉納までの物語を追う
原の「獅子舞」
原の「獅子舞」は、ダム建設で水没した地域で生まれた民俗芸能。こちらは奥多摩町内の地域のみで伝統を受け継ぐことの難しさを感じ、インターネットなどで参加者を募るなどしている。昭島市に住む原島範子さんも町外から参加する一人。彼女たち町外の人たちの力も加えながら伝統の継承を目指している。
「鹿島踊」は、着物で美しく着飾り、顔に白塗りの化粧をした男性たちが踊る民俗芸能。この伝統を受け継ぐのは、奥多摩町から東へ約30キロ離れた羽村市に住む人々だ。それはダム建設に伴い水没するなどした地域で生まれた民俗芸能で、この地域から羽村市に移り住んだ人々が伝統を受け継いでいるから。その中で、中学2年生の大野遥斗さん、小学4年生の将希さん兄弟が父・洋之さんの影響で「鹿島踊」に参加することになり、若い担い手も誕生している。
そんな三者三様に伝統の継承を目指す3つの民俗芸能が今秋の小河内神社例大祭で4年ぶりに奉納される。