もう、女の子だけのものじゃない!アニメ映画『プリキュアオールスターズF』を息子と観た!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 真夏から急に秋、そして冬に突入しそうな気配を感じる今日この頃です。

 現在、11月4日に初日を迎える、ボクらの罪団 第七犯公演『Island-売春島-』の稽古中なんですが、涼しくなると稽古が順調に進みそうな気がします。あくまで感覚的なものですが。

 先週も書かせてもらったんですが、多分、今年最後の「俳優 黒田勇樹」になると思いますので、ご興味のある方はぜひ!

 では今週も始めましょう。

黒田勇樹

 いわゆる「ニチアサ」、日曜日の朝を彩るライダーや戦隊などの特撮モノや、アニメシリーズの番組群。筆者の息子も3才になり、いよいよ手を出し始めたのですが(なんか保育園で、子供同士の情報共有が盛んみたいで、何を観るかをパパとママには統制ができない)。

 なんと、おじさんの視点では「女の子が観るヤツ」だと、思っていた「プリキュア」に、どハマり!

 パパが、家でずっと観ているので、映画にも興味を持ち始めてきていて、
さっそく、最新作の映画『プリキュアオールスターズF』を観に行ってきました。

 妻が仕事で、子供の面倒を観ているときに「幼児OK」の映画があるの、とっても助かるんですよね。息子にも「映画館で観る“映画”」の、感動を教えてあげたいし。

 んで、いざ観てみたら、息子も筆者も大興奮。

 詳しい方には、釈迦に説法かもしれませんが「服が可愛い!」「砂煙が丁寧!」「アクションがカッコいい!」「岩が美しい!」。

“岩”は、もう、ずっとこの連載で言っているんですが「アクションものの名脇役」で、ぶつかって爆発してくれるのに最高の造形。

 で、その岩と共演する“老若男女が楽しめるアクション”。これも、実は、下手すると、ゆっくりしてしまったり、逆に速くしすぎたり、スピード感とか手数とか「アクションに詳しくない人でも“何をしているかがわかる”」と「誰が観てもカッコいい」を両立させている素晴らしいアニメーション。

 衣装も「よく、こんだけのキャラ描き分けられるな!」と、思うほどの豊富なデザインで、ともすれば、セクシーな感じになっちゃうと「子供に見せたくない」という親御さんもいるはずなので、そういうことにならない絶妙なバランス感覚。

 シリーズ20周年記念作品、全員集合ということで、とんでもない数のプリキュアが出てくるんですが、全員の区別がつくのも、もはや恐ろしい。各デザイナーさんに感服です。

 最後は、砂煙。
 攻撃を受けたあとに、足を踏ん張るっていうのですかね?「ズザザァァアー!」っていう描写の、かかとらへんから立ち上がる砂煙!

 映像ってこういう“流動的なモノ”が、とても“映える”んですよね。
 どちらかというと“フワフワ”している女の子向けのアニメで、こういう“重力”の表現がズッシり描かれていることに、おじさん興奮してしまいました。

 皆様恥ずかしがらずに是非、劇場へ!

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23