鷲尾伶菜、20代最後のアルバムで大切な人たちに届ける「アーティスト・鷲尾伶菜」の熱

写真・蔦野裕

 瞬く星のようにキラキラしたグループで、ソロでは夜道を優しく照らす月のようにーー。E-girls、Flowerといったグループでの活動を経てソロで活躍する鷲尾伶菜。時が移るとともに自身の居方を変化させながらオンリーワンの歌声を響かせている。10月11日に最新アルバム『For My Dear』をリリース。アルバムには自分の好きな音楽を詰め込んだという。作品を通じて鷲尾が届けたいこととは? 本人に聞く。

 

ーー最新アルバム『For My Dear』がリリースされました。ソロとしては2枚目、前作からは約1年半ぶりのアルバムとなります。この作品が誕生するまでのことを教えてください。

 この数年の活動のなかで、いろいろなタイプの自分の好きな曲たちが溜まってきたので、そろそろ作品として出したいなと思って制作をスタートしました。こういうアルバムを作りたい!というのもなく、本当に”自分の好きな曲を詰め込みました!”っていう作品です、シンプルに。

 ーー撮りためた写真をまとめたような”アルバム”なんですね。

 こういうアルバム、こういった世界観でといったイメージを持つことはすごく大事だと思うんですけど、このアルバムに関しては、いま自分の周りにある曲を早く届けたいっていう思いだけ。聴いていただけた方が、私が好きな楽曲たちを通じて、私のいろいろな魅力や音楽性を楽しんでいただける作品に仕上がったかなと思っています。いろいろあるから……飽きずに聴いてもらえるんじゃないかな(笑)。

 ーータイトルの『For My Dear』にはどんな想いが? 同じタイトルの曲も収録されていますね。

「For My Dear」という楽曲は、グループ時代から支えてくれていたファンの皆さんに向けて、ライブの最後に歌えそうな曲を、と作っていただいた曲です。とにかく「For My Dear」という想いを伝えたい、大切な人、大切な瞬間、大切にしたい自分の気持ち、なんかそういったものすべてに共通するようなものが伝わるような楽曲を作ってほしいとお願いして仕上げていただきました。

「For My Dear」は、いつも自分を支えてくれていたり応援してくれている皆さんへ、という意味です。ソロでは伶の名義で活動をしてきましたが、それも鷲尾伶菜へと変わりました。これもファンの皆さんからリクエストを募ってライブをしたことがきっかけになっているので。

ーー「鷲尾伶菜」になったことについてもう少し具体的に教えていただけますか?

  リクエストライブでは、伶名義でE-girlsとかFlowerの曲を歌うのもいいかと思っていたんですけど、準備をしていく中で、今まで応援していただいてきた鷲尾伶菜という名前で歌うことに意味があるんじゃないかって改めて感じたんです。それ以降は、もう1回変えちゃったんだから、この名義でリリースもしようって(笑)。

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