品川区の小学生が「住み続けられる未来の品川区」をテーマに討論。最優秀賞は「助けてくださいカード」を提案したグループに

みんなで話し合い(撮影・蔦野裕)

 会議の冒頭、このプロジェクトを主催する一般財団法人ピースコミュニケーション財団の代表理事である一木広治氏が「このプロジェクトはコミュニケーションによって社会課題を解決しようというもの。それにあたっては大人だけではなく皆さんの知恵と考えをぜひいただきたい。これからグループで話し合ってもらい発表し、品川区の代表を決めます。その代表者には世界のこどもたちが集まる会議で発表していただきます。そしてそれをニューヨークの国連本部に届けに行きます。ぜひ活発な意見をかわしていただきたいと思っています」などと挨拶。

 会議は3部制で行われ、第1部では株式会社オウルズコンサルティンググループソーシャルPRスペシャリストの若林理紗氏がSDGsについての講義を行った。若林はSDGsの成り立ちを説明するなかで「地球上の誰一人も取り残さない」という理念を紹介。昨今よく報道される街でクマを目撃することが多くなったニュースやチョコレートの原材料といった身近な事案を例にして「違う視点を持つこと」「広い視野を持つこと」「考えて終わりではなく、行動すること」といったSDGsにおける重要な要素を常に意識することを呼びかけた。