品川区の小学生が「住み続けられる未来の品川区」をテーマに討論。最優秀賞は「助けてくださいカード」を提案したグループに
また森澤氏は閉会式では「本当にみなさんのプレゼンテーションを聞いて、大人への問題提起と捉え、今一度改めていろいろな課題に取り組んでいきたいと思った。未来の品川を皆さんと一緒に考えていくことは本当に大事だと改めて思った。今回は未来の品川区について考えるのがテーマだったが、もう少し大きな視点で考えると、紛争とか貧困、飢餓で苦しんでいる人もたくさんいる。平和、環境、ジェンダー平等などさまざまな問題を解決していくことが重要。SDGsのゴールである2030年以降の世界は皆さんが主役。誰もが生きがいを感じ、自分らしく暮らしていけるウェルビーイングな社会を、品川区を、そして世界を作っていくために、大人もこどもも一緒になって、勇気と行動と愛でしっかり進んでいければと思っています。一人一人がこの場を通じて思ったこと、挨拶をする、決まりを守る、思いやる、価値観を理解するといったことを大事にしながら、品川区をともによりよい社会にしていければと思っている。誰しも唯一の答えを持ちえない時代だからこそ、みんなで手を取り合って行動して、より良い持続可能な未来を作っていければ」などと総評した。
最優秀賞を受賞したグループは「まさか最優秀賞を取れるとは思っていなかったのでとてもびっくりした。みんなで話し合って頑張って出したアイデアだったのでうれしかった」「チームで団結して考えたりするのが楽しかったし、意見がまとまった時はうれしかった」「こういう場に来たのは初めてだったので、とても新鮮。他のグループの新しい意見が聞けて、学びがたくさんあった」「最優秀賞を取れてうれしかったし、みんなで楽しくできて良かった」「応募しなければこのチームで最優秀賞を取ることもなかったので、応募して良かった」などと語った。来年行われる「第4回国連を支える世界こども未来会議」については「世界の人たちといろいろと話をできるのはとても楽しみ」「緊張する(笑)」とここについては意見が分かれる場面もあった。
なおこの日の会議の審査員は一木氏、若林氏、堀氏、朝日透氏(早稲田大学理工学術院教授)、森澤氏、伊﨑みゆき氏(同区教育長)、渡辺ゆういち氏(同区議会議長)、あくつ広王氏(同区議会副議長)が務めた。