THE RAMPAGE、川村不在も15人で東京ビックサイトを飲みこむ迫力ライブ〈H₂ Energy Festival〉


 パフォーマーの迫力あふれるパフォーマンスで既に温まっていた会場の温度はさらに上昇。『Lightning』のイントロが響くと悲鳴に近い歓声があちこちから湧き上がる。ボーカルの吉野北人が「H₂ Energy Festival! Are you ready?」と呼びかけるとさらに大きくなった。

 この曲はグループのデビュー曲で、パワフルな楽曲。パフォーマンスは通常通りだが、川村の声は録音されたもので、川村がいないのに声はするという状況。オーディエンスの戸惑いも感じられたが、いつも以上に熱を感じるパフォーマンスで、ステージからずいぶんと離れたところでも凄みが確実に伝わってきた。次の曲『THROW YA FIST』で15人が拳を高く掲げてステージ前方に横一列に並んだ時には、戸惑いはほぼ一蹴されていた。

 力強い楽曲が続いたところで『 Summer Riot 〜熱帯夜〜』。RIKUの歌声がヒートアップするオーディエンスをたしなめ、和太鼓や笛の音など和の要素を取り入れた楽曲に会場は聴き入るかのように、熱狂と静けさが交互に。最後に15人がステージ中央でポーズを決めると、ステージ両サイドの大きなスクリーンには静かにうなづく吉野の表情が映し出された。