“初代虎ただ一人の付き人”山崎一夫氏「佐山さんからは1万円以外もらったことがない」
トークイベントを行った小林氏(左)と山崎氏(右)(撮影・三田春樹)
“虎ハンター”小林邦昭氏「ちょっと走って来ると言って20キロ」
小林氏がメキシコから帰国し、タイガーのマスクを破った時は対角線にいた2人。山崎氏は「何をするのかな?と思ったらマスクを破った。マスクを破られるとは思っていなかったので予備を持っていなかった。控室にマスクを取りに行く時に“山ちゃん、早く”というお客さんの声を覚えている」、小林氏は当時については「必死だった。ここでチャンスをつかまないとダメだろうと思った」などと振り返った。
また佐山と道場でともに汗を流した小林氏は「“ちょっと走ってきます”と言って、246を通って渋谷駅をターンして道場に帰って来た。往復20キロくらい。しょっちゅうだった。すごい。ロープ上りも10回くらい平気だった。足を使わないで」、これに山崎氏は「4~5メートルはある。僕もやったがそんなに続けてはできない」と語り、改めて若き日の佐山の超人的なエピソードを明かした。
最後に山崎氏は「サイン会も巡業中に1日おきくらいにあった。僕はたまたま坂口さんに付き人をやるように言われて、僕とケロちゃんと佐山さんと3人でよくサイン会に行っていた。300枚とか500枚とか書かれる。そして“今日もありがとう”って僕とケロちゃんはサイン会の後、必ず1万円ずつ。“山ちゃん、シャンプー買っておいて”と1万円、“これ、洗濯しておいて”と1万円。僕は1万円以外、佐山さんからもらったことがない。おつりは受け取らない」と佐山との思い出を語った。