東京は8年連続3位「世界の都市総合力ランキング」GDP成長率低く賃金水準ダウン

東京の指標順位の変化

 東京は国際コンベンションの数や外国人訪問者が増え、なおかつ円安のおかげで物価水準が下がる一方でワークプレイスは少なく、GDP成長率は依然として低い(47位)。賃金水準の高さでもスコアを落とし、経済分野が10位まで後退した。特徴は6分野のスコアがバランスしており、ロンドンの文化交流やニューヨークの経済・研究開発といった明確な強みがないことだという。

 また、金融分野の14指標を評価した初の試み「金融センター」ランキングは1位ニューヨーク、2位ロンドン、3位東京、4位北京、5位上海。東京は「大手保険会社本店」「世界トップ年金ファンド」の2指標でトップだった。明治大学名誉教授で同財団理事の市川宏雄氏は「東京は世界から非常に注目されているが、問題はそれをどう東京が受け止めるか。私は以前から東京は世界で1位、2位を取れる都市だと思っているが金融の指標を入れるとまた下がってしまう」と感想を述べた。

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