「SIW 2023」で「デジタルエンターテイメントコンソーシアム」についてのセッション開催「安心安全な環境づくりとロマンのある業界に」
セッションは「エンターテインメント業界を目指す中高生のリアルな質問に業界で働く“業界人”に回答いただきます」をテーマに次世代を担う中高生からの質問に答える形で展開。「今の業界に入ろうと思ったきっかけは?」「今の仕事を続けられる理由、やりがいは?」「炎上リスクをどう考えているか、誹謗中傷をされないように気を付けていることがあるか?」「業界を目指すうえで大切だと思うことは?」といった質問にマネジメント側とタレント側からそれぞれ答えた。
最後は野田氏が「コンソーシアムとしてはあいまいな業界をロマンのあるものにして、そこを職業として目指したい人を増やすということが一番大事だと思っている。今は昔のメジャーデビューのようにオーディションを経て世に出るということがなくなってきていて、やる気さえあれば明日にでも世界にデビューできる状態になっている。その“1歩踏み出す”というハードルは下がったが、業界自体がロマンのあるものになることが、未来の日本を盛り上げるエンターテイナーを増やすために一番重要なことだと思っている。その先に世界で活躍する人が増えて、日本が強くなったり、誰かのエンターテインメントを受けて心が明るくなる人が増えると思っているが、そのうえで我々ができることの一つとして“心の安心”というものが重要な問題だと思っている。未成年と成年という言葉があるように、心の成熟のようなものは一定の線引きがある、中学生でも高校生でも明日、世界に出られてしまうということで、誰かも分からない人から石を投げつけられたり、炎上ということもある。そんな時に、誰かに相談できる状況とか、誰かが気づいてあげられる状況などがあればいいし、“このIPアドレスの人は誰にでも誹謗中傷する人”と知るだけでも安心できると思う。このコンソーシアムが規模をもって、インターネット業界のエンターテインメントという舞台を安心安全な場所にするということが、素晴らしいクリエイターとかタレントが誰かに夢を見せた時に、若い人が“私もやってみようかな”と思うことにつながることかと思っているので、ロマンを作りつつ、安心安全な場所を作るということが一つ大きな使命かなと思っている。そういうところで、すでに業界を作られた先輩方が面白い業界を作ってくださっているので、安心安全の一歩目の入り口を我々がやれれば」などと締めくくった。