ワタミが築地場外に和牛串のテイクアウト店オープン 渡邉会長「一生の思い出になるものを」


 外食産業大手のワタミは11月14日、中央区の築地場外市場に和牛串のテイクアウト新業態「築地 牛武」をオープンした。インバウンド需要の再拡大を受けて出店したもので、訪日外国人客をターゲットに、和牛の素晴らしさを発信していくという。

 同日、店頭で行われたオープニングセレモニーには、スペシャルアドバイザーを務めるテリー伊藤も出席。興味津々な外国人観客が取材陣の回りをぐるり囲むようなかたちで「築地 牛武」のスタートを見守った。

 ワタミの渡邉美樹代表取締役会長兼社長は、焼肉食べ放題の「かみむら牧場」が来年から本格的にアメリカ進出するなかで、インバウンドを強化したいと考えていたと出店について説明。「世界中の万博に行くと一番人気がある日本食は和牛。和牛を世界中に広めていきたい」と強く思っていたそうで、店舗では鹿児島から直送される最高級品質のA5等級和牛「薩摩牛4%の奇跡」を使用した和牛串を提供する。サーロイン串は3000円と高価格だが「外国陣観光客の方に一生の思い出になるものを提供したい」としている。前日には数時間だけ営業したがその間に100本が売れたという。

 

 テリー伊藤は「一過性のもので築地を盛り上げるのではなく、築地に来たみなさんに、あそこおいしかったな、また行ってみたいという思いを持って帰っていただくことが私の使命」と熱弁。「外国から来た皆さん、茨城、福島、栃木から北関東からたくさんいらっしゃってます。牛武の武は僕の親父の名前から取ったと思う。その名前に恥じないようないいものを提供していきたい」と語った。

 店舗では、サーロイン串のほか、ランプ(赤身)串(2000円)をはじめ、サーロインステーキ(4500円)、ハンバーガー、肉寿司等のテイクアウトメニューを提供する。生ビールやハイボールのアルコールやソフトドリンクも提供する。

 全日6時半~15時。