橋本愛「すごく丁寧に作った映画。細部に宿ったところまで見ていただければ」

舞台挨拶に登壇した山本英監督、木竜麻生、橋本愛、仲野太賀(左から)

 そして「どんなふうにこの映画を見てもらえるのかがすごく楽しみ。テーマもそうだし、きっかけとなった事件もそうだし、すごくシリアスなことがきっかけで、それが映画全体のトーンとしてあるんですが、すごく張り詰めた緊張の中で、ちょっとした笑えるところだったり、見る人によってはとらえ方が違ったりという意味では、いろいろな見方があって面白い作品になっていると思うので、あまり肩ひじ張らず、懐深く見ていただければいいなと思います」と続けた。

 木竜は「今日、この会場で、ここに来ている皆さんと同じ一つの映画を見るという体験を純粋に楽しんでいただければいいですし、それがこの『熱のあとに』という作品ということが一番うれしい気持ちです」と語った。

 最後は山本監督が「撮影現場はキャストの皆さんに支えてもらった場面が多かった。テーマだったり撮影自体が大変だったりしたんですが、カメラが回っていない時間とかも皆さんが僕のことを支えてくれて何とか作ることができた映画だったかなと思っています。僕は“誰かのそばにいることといられないこと”について、ずっと考えながら作って来た映画なので、そういったこともちょっと考えてもらえたらうれしいです」と締めくくった。

「第24回東京フィルメックス」は26日まで有楽町朝日ホールとヒューマントラストシネマ有楽町で開催される。

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