日本人で唯一KANAを破った壽美が引退セレモニーで「もっとキックをやりたかった。みんなには一瞬一瞬を大切に今を生きてほしい」とメッセージ
RISEを主戦場とする同門の小林愛三(左から3人目)も駆け付けた(撮影・須山杏)
壽美は2016年8月にプロデビューし、K-1グループには2017年10月の「KHAOS」から参戦。3連勝し、2019年8月には前戦でKANAに勝利を収めたヨセフィン・ノットソンとも対戦。敗れはしたが、女子フライ級のトップ戦線のファイターであることを印象付けた。その後、真優、NA☆NAを破り、2020年11月のK-1福岡大会でのノンタイトル戦でKANAに勝利を収める大金星を挙げる。2021年には「第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」を制し、王座を獲得。9月のK-1では櫻井梨華子に勝利を収め、2022年2月のK-1でKANAの持つK-1 WORLD GP女子フライ級王座への挑戦が決まったが、練習中に負ったダメージで脳震盪後症候群(のうしんとう・ごしょうこうぐん)の症状が見られたことからドクターストップがかかり、そのまま長期欠場に。復帰を目指していたが、今年5月下旬にスパーリングの際に脳の症状が再発。8月1日に自身のSNSで引退を発表した。
プロ戦績は16戦12勝(2KO)4敗。現在4連続KO勝ちとK-1女子の絶対王者に君臨するKANAに勝った日本人は壽美だけで、何とも惜しまれる引退となった。