豊島区に必要なものは何?小学生たちが「住み続けたくなる未来の豊島区」テーマにプレゼン〈国連を支える世界こども未来会議 〉


小学生たちに質問する高際みゆき区長

 髙際区長は「どのグループも本当に素晴らしい発表だったと思います。短時間で初めて会った人たちとあれだけ議論して、ああいう形にまとめられるっていうのは素晴らしい」と小学生たちの姿に感激したよう。「SDGsにはいろんな角度があります。みんなの発表を聞いていて、自然、人、動物、思いやり、挑戦する気持ち、自分の言葉、本当にいろんなものがつながっているんだなって思いました。SDGsはいろんな目標がつながっています。みんなが一つのテーマに向き合いながら、いろんな角度からつなげて考えてくれる様子を見て、世界って広がってつながっているんだなっていうのが感じられました。とても感動しました」と話した。

 イベントを主催する一般財団法人ピースコミュニケ―ション財団の代表理事で、豊島区SDGs未来都市推進アドバイザーの一木広治氏も、「大事なことは、自分で考えて、それを仲間に伝えて、今日もそうでしたが、意見が違っても最後は話し合って発表までまとめたこと。こういったことをまた続けてください。今日、初めて会ってグループワークをしたという人もいると思います。そんな友達と仲良くしてほしいし、みんなで今日話し合ったこと、考えるって事を心がけていってほしい」とエールを送った。


司会を務めた堀潤氏は、自身が取材に基づいた平和についての講演も。子どもたちは前のめりだった

 この日は、本会議に先駆けて、実施したSDGsアイデアコンテストの表彰も行われ、グランプリは野村倫花さんで、空き家をアニメのグッズショップなどにして、そのショップを回るスタンプラリーを開催し、若者や観光客の健康増進や地域交流の場にするというアイデアだった。豊島区の課題である空き家問題をよく勉強した上で、豊島区ならではの漫画・アニメが特性を出してアイデアでの対策を考えられていたと選ばれた。野村さんは「SDGsの取り組みとか興味があって新聞やテレビでよく見ているので、こういう形で発表できてうれしかったです」とうれしそうだった。

 SDGs未来都市および自治体SDGsモデル事業のダブル選定を受けている豊島区はSDGsの達成に向けてさまざまな取り組みを積極的に進めている区のひとつ。区内のすべての小学校でSDGsに関する授業が行われている。

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