斎藤裕「2年前より実は今が一番いい時なのかなと思っている」2年越しのクレベル戦実現に胸中告白【RIZIN.45】
2023年の格闘技界の総決算となる大晦日の「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のカードが続々と発表されている。今年のRIZINで最も激しい動きを見せたのがフェザー級戦線。6月に王者クレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術)が鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)とのタイトル戦で体重超過で王座をはく奪され、一時は空位となった王座がヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン/ORION FIGHT CLUB)を経て、現在、鈴木の腰に巻かれることになるとは誰が想像しただろうか? 2024年のフェザー級戦線に大きな影響を及ぼすことは間違いないクレベルと斎藤裕(パラエストラ小岩)の元王者同士の一戦が大晦日で組まれた。対戦が決定した2人に話を聞いた。
※クレベル・コイケのインタビューはこちら( https://www.tokyoheadline.com/725285/ )
フェザー級は一番面白い階級になった
今年4月の平本蓮戦の前にお話をうかがったときに「クレベルとは縁がなかった」と口にされてました。それから6か月で王座が転々とするなどフェザー級の王座戦線は混沌としています。この流れはどう見ていました?
「フェザー級のぐちゃぐちゃについては、その大会ごとに重要な試合が組まれ続けていて、その勝敗をもっていろいろ入れ替わっている。お客さんからしたら、ものすごく面白いんじゃないかと思います。チャンピオンベルトを持っている選手がどんどん試合をしていくことによって動きが出ると思う。その意味では一番面白い階級になったかと思います」
やる側としては、どこに的を絞っていけばいいのかといった大変さがあるのでは?
「やはり試合の結果ありきで動いているので、難しくなってきますよね。本当に毎大会状況が変わる。結果をもってして“この選手とあるかも。この選手とはないかな”ということの繰り返しだと思います。それはどの選手もですけど」
平本戦の前には「自分は対戦相手として盛り上がるかな」という見方をしていました。今回のクレベル戦についてはオファーが来たときにどう思いましたか?
「クレベル戦に関しては、体重オーバーからの王座はく奪というところから始まっていますよね。あれがなければ階級自体が違った流れになっていたと思うんですよ。あれに始まり、結果、クレベル選手は金原さんとやるという流れになった。自分の状況としては朝倉選手とケラモフ選手がやりましたが、どっちが勝つかで状況は変わり続けるなと思っていたので、勝敗を見届けながら“来るべきタイミングで、やるべき人と当たるのかな?”なんてずっと思っていました」
基本的には来た相手とやるという姿勢?
「ちゃんとしたオファーであれば」
今回は「来るかな?」という予感は?
「クレベル選手が金原さんに負けた段階で“あるな”とは思いましたね」
行く行くは鈴木選手との対戦も見えてくるかと思いますが、鈴木選手についてはどういう印象を?
「もともと対戦相手として十分あるなという自分のリストの中に入っていました。研究というほどではないんですが、試合の映像はずっと見ています。“自分だったらこうする”というところまでシミュレーションはできています。それに榊原さん好みの選手というのは見て分かりますよね(笑)。外した時の空振り方とかも(笑)。やっぱりRIZINという舞台が合っているんでしょうね。試合を重ねていく中で磨かれていったんだと思います。すごく水が合っているように思います」