メディア初公開!JT関西工場「加熱式たばこ」専用スティックの製造工程に迫る

「巻き上げ機」。刻を紙で巻き、一定の長さで切断していく。

加熱式たばこスティックの製造工程を間近で見学!

 いよいよ、お待ちかねのPloom Xの製造工程を見学!──の前に、製造部長の嶋田氏より一般的な紙巻きたばこの製造工程について説明を受けた。紙巻きたばこと加熱式たばこスティックの違いはフィルターのみで、製造工程に大きな違いはないからだ。

 製造工程は大きく「原料工程」と「製品工程」の二つに分かれる。最初に行われる原料工程は、原料である葉たばこ色や香り、味わいを、乾燥や熟成を通して洗練していく作業だ。葉たばこには甘味を含む豊かな香りが特徴の黄色種、チョコレートのような香りを含むバーレー種、豊富で優雅な香りが楽しめるオリエント種などの種類があり、いずれも年の初めに種まきが行われ、7~8月に収穫、専用機で乾燥した後に農家から出荷される。

 続く製品工程については、実際の工場で説明を受けることになった。工場内部にホコリや体毛を持ち込まないよう、長袖と裾が絞られたズボン、ネット付きの帽子を着用し、いざ工場内へ!

 メディア初公開のJT関西工場の内部は、まるで半導体や食品の工場のクリーンルームのようであった。入り口では手洗い消毒や靴底の清掃を念入りに行い、もし指先に傷がある場合は特殊な絆創膏を用いて感染を防ぐなど、徹底的な衛生管理に努めていた。

 製品工程では、まず熟成させた葉たばこに水蒸気の熱と水分を加え、柔らかくほぐし、味や香りを引き出す作業が行われる。その後、風味を整えるために銘柄ごとに数種類の葉をブレンドし、細かく刻んで乾燥させる。この刻まれた状態の葉たばこを「刻(きざみ)」と呼ぶ。そして、乾燥した刻を紙で巻く「巻き上げ」を行う。