DOBERMAN INFINITYがZepp完走「俺たちは一つ」新曲も披露

 黄色と黒の衣装に着替えて登場した後半パートは、「DO PARTY」で勢いよくスタート。彼らの勢いは留まることを知らず、疲れた様子も見せずに全力で暴れ出すメンバーと観客。無条件に高揚感を掻き立てるお祭りソング「INFINITY ZOO」、フロアにいる全員が両手を掲げて一斉にノる「Treasure」など、ライブを盛り上げる強力なナンバーを次々と投下していく。SWAYが「次はみんなが歌う番だよ!」と投げかけて始まったのは「SUPER BALL」。パワフルなメンバーのパフォーマンスに負けじと、観客は全力で声を上げ、踊り続けた。

 最高の興奮と楽しさを届けたあとは、ファンへの思いを込めて、大切な曲たちを披露していく。「みんなでいろいろ我慢していたとき、俺たちを繋げてくれた曲」とSWAYが紹介したのは、「We are the one」。この曲は、2019年11月にリリースされたが、直後のコロナ禍で観客はライブでの声出しが禁止に。約4年の年月を経て、ようやくみんなで歌うことが実現したのだ。KAZUKIの包み込むような優しい歌声に続いて、4人と観客たちが声を合わせて歌い始める。P-CHOが「俺たちは一つ。もう何の遠慮もいらねぇぜ!」と叫ぶと、観客の歌声はより一層大きくなった。

 続く「アンセム」は、力強くも優しくあたたかなメッセージが詰まった人生賛歌。積み重ねてきた過去と、様々な障壁を乗り越えてきた今、そして10周年という未来。全てへの思いを込めて、全力で歌い上げる。彼らの思いに賛同するように観客が再び声を合わせ、会場中に力強い歌声が響き渡った。

 いよいよクライマックスを迎えたタイミングで、新曲「You’re the Reason」をサプライズ披露。この曲の制作経緯については、「コロナ禍を経て、改めて音楽やライブができる喜びを感じ、どんな時でも応援してくれるファンのみんなの存在が心からありがたいと感じた。この気持ちを歌にしたかった」(GS)、「ファンのみんなに“いつも支えてくれてありがとう”と伝えたくて、みんなの顔を思い浮かべながら作詞した」(KUBO-C)、「10周年を目前に控えてツアーを回っている今、ファンのみんなへの感謝の気持ちを乗せる曲を作りたかった」(SWAY)とのこと。中でも、サビの〈今日もキミがいるから/僕が 止まらない〉というフレーズは、特に気に入っているメンバーが多く、「生きてれば浮かない日もあるけど、そんな時も自分の心に火をつけてくれるのは応援してくれるみんなの声」(KAZUKI)、「ファンの皆さんへ素直に伝えられているところが好き」(P-CHO)という。メンバーからファンへ綴ったラブレターのようなこの曲を、5人は客席へ優しいまなざしを向けながら、めいっぱいの思いを乗せて届けた。