EXILEに台北熱狂「必ず戻ってきます!」グループ初の海外単独ライブ
可憐なバレエダンサーが静かにいざなった次のセクションは、TAKAHIRO。「Lovers Again」はEXILE THE SECONDのパフォーマーと一緒に披露し、「Ti Amo」ではAKIRAと真っ赤なドレスに身を包んだ女性ダンサーが楽曲の世界観を深く、美しく表現した。「もっと強く」ではスクリーンに中国語の歌詞が映し出され、この曲に込められた想いやメッセージを台湾のファンに向けて改めて届けた。
事前の取材でAKIRAは本公演について「これがLDHのエンタテインメントの真骨頂なんだということが伝わる内容を目指した」といい、「ただヒット曲やカバー曲で盛り上げるだけでなく、LDHの歴史や理念も感じてもらえるようなパッケージにしたかったので、この曲では、中国語の歌詞でリアルにメッセージを届けることにした」と話した。スクリーンを見つめるオーディエンスの表情からも、しっかりと想いのこもった選曲であり演出であることがしっかりと伝わってくる1曲だった。
THE JET BOY BANGERZもエネルギッシュなパフォーマンスを披露した。LDH史上最大規模のオーディション『iCON Z』から誕生した10人組ダンス&ボーカルグループで、メンバーのHINATAはEXPG STUDIO台北校に在籍していた経験もある。AKIRA、橘ケンチ、TETSUYAを交えてのパフォーマー曲、そして「Jettin‘」「PHOTOGENIC」の2曲をフレッシュかつアグレッシブに披露して、観客を魅了した。
ライブ後半戦は「Choo Choo TRAIN」からスタート。「LAST CHRISTMAS」では、EXILEのメンバーが客席に降りて、ファンと触れ合いながら歌唱する”クリスマスプレゼント”も用意されていた。その後は総勢37名のEXPGダンサーと一緒に「銀河鉄道999」、そして「Love of History」で本編を締めくくり。TAKAHIROが「また必ずここ台北に戻ってきます!」と力強く宣言し、6人はオーディエンスの笑顔を嬉しそうに見渡しながら手を振った。
アンコールは「24WORLD」で幕開けすると、前日に誕生日を迎えたTAKAHIROへのサプライズケーキが登場するなど和気藹々としたムードで進行した。
スクリーンには台湾のファンが用意したという感謝の映像も流れ始めた。数々の思い出のシーン、いつもEXILEに支えられていることや、これからも応援しますという熱いメッセージで構成されていて、表情は見えなかったがAKIRAは何度も目元を拭っていた。見終わったメンバーは感無量といった表情であらためて感謝を伝えた。
最後の曲となる「Love, Dream & Happiness」だった。AKIRAは取材時に「僕自身EXILEに衝撃を受けて今も走り続けているように、今日一緒にステージに立った子たちにとっても、未来にワクワクするきっかけになればうれしい。今後は東南アジアを含むツアーやEXILE TRIBEならではのフェスなども視野に入れグローバル展開を目指したいし、ここ台湾からもEXILEイズムを持った新しいアーティストがどんどん出てきてほしい」と語っていた。「Love, Dream & Happiness」はまさにその想いを凝縮させた1曲。楽曲に込められた思いがまたひとつ未来へつながる新しい扉を開けたような、希望に満ちたエンディングだった。