卓球・平野美宇、パリ五輪を賭けて全日本へ「雲外蒼天!!」クリスマスは「いつもTリーグ」
卓球の平野美宇(木下グループ)が12月25日、都内でパリ五輪シングルス代表最後の選考大会となる来年1月の全日本選手権に向けて記者会見を行った。
現在、選考ポイントで2位につける平野は今年1年を「とても成長できたんじゃないかと思っている。去年の時点では選考レースでかなり不利な位置にいたが、久しぶりに中国のトップ選手と当たった海外の大会など、自分の卓球人生の中で上位に入るくらいよい年だった」と振り返り、全日本選手権への気持ちを「今まで全日本が選考レースに関わることはあまりなかったんですけど、今回は全日本ですべてが決まるということで、自分にとってさらに大事な大会になるんじゃないか」と語った。
21年の東京五輪では、引退した石川佳純さんと代表権争いの末シングルス出場を逃した平野。「2度目の正直というか、1回経験しているからこそ絶対に行きたい気持ちが強い。その分の自分の強さがあると思うので、絶対に自分が行くんだという強い気持ちを持って全日本を戦い終えたい。前回は結果が気になってゴールばかり考えてしまう自分がいたので、今回はゴールを考えず勝ち方や内容にこだわって勝ち切りたい」と静かな闘志を燃やす。
自身初のシングルス代表をつかむために「最初から強い選手と当たっていくと思うんですけど、どういう場面でも一球ずつ自分のプレーをすることが勝ちにつながる。一球ずつ、一本ずつという気持ちを忘れずにどんな場面でも変わらず試合したい」と抱負を述べ、来年に向けて「まずは一番最初の全日本が来年のスタートダッシュで一番大事な大会だと思う。そこでしっかり結果を出して絶対に2枠目を勝ち取って、オリンピックに出場する」と力強く宣言。
「自分の100%に近い卓球をすれば中国のトップ選手に勝てることもあった。自分の持っているものはきっと強いはずなので、技術的にもそうですけど気持ちの面や戦術の面を自分の中でいい状態に持っていければ勝てるかなと思う」と分析した。