堤聖也が穴口一輝と激闘展開。4度のダウンを奪い日本王座4度目の防衛に成功「てっぺん獲ります。待ってろ世界!」

4度目の防衛に成功した堤(©Lemino/SECOND CAREER)

 10R、互いに足を止めて打ち合う。堤の右ジャブに穴口が右アッパー。体を付けた堤が左右のボディーを連打。穴口も右ボディー、左クロス。堤は頭をつけて左右のボディー。穴口の左ストレートが当たるも堤は倒れず前に出る。打ち合いの中穴口の連打がヒット。堤は徹底したボディー打ち。堤はワンツーの左ストレート。残り10秒を切ったところでの打ち合いで堤が左フックでダウンを奪う。立ち上った穴口だったが、試合終了のゴング。

 判定は94-92、94-92、95-91の3-0で堤が勝利し4度目の防衛に成功した。この試合は今年5月からスタートした「モンスタートーナメント」の決勝も兼ねており、堤は優勝賞金1000万円を獲得した。

 堤は試合後のリング上でのインタビューで「ラウンドごとの石原トレーナーの言葉が力になった。“ここ勝って世界に行くぞ”とか心の奥底を動かすような言葉をかけてもらった」と激闘を振り返った。気持ちの強さに定評のある堤だが「穴口選手の気持ちの強さを試合中に感じた。僕と変わらないくらいの気持ちの強さを感じた。それがあって、この試合があった。穴口選手、ありがとうございました」と4度ダウンを奪いながらもそのたびに立ち上がってきた穴口を称えた。

 1000万円の使い道について「ビンテージの古着が好き。勝つと思って試合前に200万円くらいの古着を買った」という堤、最後は「アメカジボクサー堤聖也、来年てっぺん獲ります。待ってろ世界!」とインタビューを締めくくった。

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