2階級での4団体王座統一成し遂げた井上尚弥の次戦は? 会見では改めて「ここは通過点」
プロボクシングの4団体王座統一戦「WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦」(12月26日、東京・有明アリーナ)で勝利を収めた井上尚弥(大橋)が試合後の会見で改めて「通過点と捉えていた一戦。また次戦に向けて頑張っていきたい」などと語った。
井上はこの日、自らの持つWBCとWBOの世界スーパーバンタム級王座をかけ、WBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)と対戦し、10RでKO勝ちを収めた。
井上は昨年12月にポール・バトラーを破りWBA・WBC・IBF・WBO 世界バンタム級王座統一に成功。今回でスーパーライト級&ウェルター級のテレンス・クロフォードに次ぐ史上2人目の2階級での4団体統一を成し遂げた。2年連続で2階級4団体統一は史上初となる。
井上は試合後の会見で「スーパーバンタム級に上げて、7月と今日と2試合で4本のベルトを集められたのは達成感もあってうれしいが、ここは自分の中で通過点と捉えていた一戦なので、今日のうれしさを少し噛みしめながら過ごして、また次戦に向けて頑張っていきたい」と語った。試合後のリング上でのインタビューでは「来年5月に噂されている試合が実現するかどうかはこれから交渉を詰めていくところですが、そういった皆さんが喜ぶような試合、見たいというような試合を実現させていきたいので、どんどん声を上げていただければと思います」と語ったのだが、会見では「僕としては決められた試合に全力で挑むだけなので、マッチメイクは大橋会長に任せて、どんな戦いが待っているか楽しみにしていたい」と語るにとどめた。