坂上忍、盛岡市の葉たばこ買い入れ現場で一喜一憂「自分は関係ないのにドキドキする」
岩手町出身の府金さん(左から2人目)の葉たばこの格付けに立ち会う坂上
いよいよ、岩手町出身の府金秀一さん(50)の格付けに立ち会い。実際の鑑定ではJTの鑑定員2名が梱包が開いた状態の葉たばこを一包ずつ確認し、表面と小口と呼ばれる側面、さらに全体を見たイメージを合わせて格付けされる。たばこ耕作組合の代表者も立ち会い、意見を聞きながら全員で公平に判断しているという。それまでなごやかな雰囲気だった現場に、鑑定員の「では、よろしくお願いします」の挨拶で緊張が走る。
全体の数を「92包で間違いないですか?」と確認後、ブロック状の葉たばこを見て「1包目、中葉、A」というように一包およそ3~4秒程度で流れるように格付けしていく。鑑定員は葉の形や葉元の厚さなどからどの葉なのかが分かるといい、時々葉たばこを持ち上げて中を確認したり、内容成分を分析するためのサンプルを抜き出したりする。
坂上も固唾をのんで見守り「今のところ全部Aですね。鑑定員さんに褒められてる」、等級がBになると「あぁ……」とため息を漏らすひと幕も。収穫のタイミングが遅くなると、肥料が残って葉が硬い質感になったり色合いが悪くなったりするのだそうだ。滞りなく鑑定が終了すると、別室で今回の格付けに基づいた計算書が渡され、今年の葉たばこの売買が成立した。