山本美憂が引退試合で無念の一本負け。セレモニーでは「こんな幸せなアスリートっていないんじゃないかと思っています」と感謝の言葉【RIZIN.45】
引退セレモニーで感謝の言葉を述べた美憂
美憂は1987年に13歳で第1回全日本女子レスリング選手権に優勝。全日本を4連覇し、1991年には17歳で世界選手権を史上最年少で優勝。計3度世界選手権を制した。
結婚・出産で現役を引退したが、2004年のアテネ五輪で女子レスリングが五輪種目となったことから現役復帰。しかし出場は果たせず、再度引退。2011年に現役復帰し、カナダに拠点を移し、カナダ代表でのリオ五輪出場を目指したが、予選出場に必要な市民権の取得がエントリー期間に間に合わなかったため、断念していた。
その後、2016年8月にMMA転向を発表し、9月のデビュー戦で当時、RIZIN女子の象徴的存在となっていたRENAといきなり対戦するも無念の一本負け。2戦目のアンディ・ウィンにも一本負けを喫するも、キャシー・ロブを相手としての3戦目で初勝利を挙げた。2018年から4連勝を飾り、2019年には当時王者だった浜崎朱加の持つRIZIN女子スーパー・アトム級王座への挑戦権をかけハム・ソヒと対戦するもTKO負けを喫し、王座挑戦はならず。同年大晦日にアム・ザ・ロケットを破り再起を果たすも、以降、浜崎朱加、RENA、大島沙緒里を相手に3連敗を喫している。この日までのMMAでの戦績は13戦6勝7敗。2019年には桜庭和志がプロデューサーを務めるグラップリングの格闘技イベント「QUINTET」で柔術世界女王の湯浅麗歌子とグラップリングルールで対戦し、腕十字で一本負けを喫している。