「8bitNews」の堀潤氏が石川県で現地取材。孤立した集落での水、食料、燃料の不足と通信環境の整備が喫緊の課題であることを伝える

七尾市の状況(写真:新華社/アフロ)

 堀氏は車で現地に入ることが困難なため、夜間に徒歩で山を越えることに。途中の集落では88歳のお年寄りが「金沢にいる子どもたちとは連絡が取れない」、車を置いて徒歩で移動中の避難者が「電話がつながらない。2日から電波が全く使えなくなった」と語るように通信の遮断は深刻。

 その後も七浦地区を目指した堀氏だったが、トンネルや橋の崩落、土砂、道路の亀裂などがあり、孤立した集落にはたどり着けず、撤退。その途中、同じく歩いて移動している男性に遭遇。「地震で母と離れ離れになってしまい、連絡を取りたいが、どこに電波があるのか」とのことだったが、なんとか電話がつながり、ほっと胸をなでおろす場面も。

 4日には車で金沢市から珠洲市を目指すのだが、その途中、穴水町の状況をリポート。ここでは穴水町役場が避難所になっているのだが、水も食料も不足。「食料が届いていないから仕方がないのかもしれない」とつぶやく女性。