前田健太、マエケン流オフの過ごし方「ダラダラしない。体を動かすことで活力が出てくる」

オフシーズンはゴルフや日本の食事も楽しみだという(写真はイメージ)

来季に向けていまはパワーアップの時

 前田といえば、試合前日から決まったルーティーンをこなしてマウンドに上がることで有名。オフシーズンのルーティーンなどあるのだろうか。

「オフシーズンは基本的にはないですね。ただ、何も予定がない日でも、ずっと家でダラダラはしません。休みすぎると調子が上がらないというか、体が重くなるんですよね。それよりも、適度に体を動かすほうが体の底から活力が湧き出してきて、食事もしっかり摂れるし、よく寝られる気がします。もちろん試合のプレッシャーはないので気持ち的にはすごく楽。体は疲れているけれど気持ちはフレッシュというのが、理想のオフの過ごし方ですね」

 オフシーズンとはいえ、メジャーリーガーにとっては次のシーズンに向けて体を鍛える大事な時期。シーズン中とオフシーズン中でのトレーニング方法の違いについて聞いた。

「シーズン中は4日か5日に1回は登板が回ってくるので、どうしても疲れを取ることがメインになってきますし、トレーニングをしても疲れが残らないよう抑え気味になります。しかし、オフシーズンはそういうことを気にする必要がないので、むしろ普段よりトレーニングはハードですね。だから今はオフであってオフじゃないという感じです」

 常に自分のコンディションを管理しなければならないのはトップアスリートの宿命なのだろう。最後に来シーズンの抱負を語ってもらった。

「来シーズンはチームも変わりますし、手術から復帰して本来の自分を取り戻すことが徐々にできているので、素晴らしいピッチングをたくさんのファンに見せられるよう頑張ります。応援よろしくお願いします!」

(取材・文:いからしひろき)